2020年度(前期)【No.42~No.46】

Campus Life News No.46(2020年9月29日)

副学長を辞するにあたって

学生担当理事・副学長 川添 信介

この9月末の総長の交代と同時に理事・副学長の任を離れることになりました。2015年11月から約5年間にわたって学生支援に関わるさまざまな仕事をしてきましたが、やり残したことばかりだという思いです。また、収束をみせないコロナ禍のなかで、さまざまな困難に直面している学生諸君の前から去ることに、やむを得ないこととはいえ、何か後ろ髪を引かれるような気持ちも感じています。京大を去るにあたって思うところを、いくらか述べておくことにします。

このCampus Life News創刊号で、私は次のように記しています。

『京都大学は学生諸君に対して誇るべき学修・研究環境を提供してきました。しかし、その素晴らしい学修・研究環境が学生支援によるトータルなキャンパスライフ環境によって 裏打ちされていることには、学生諸君自身を含めた京大の人々には、これまであまり注目されてきませんでした。』

このことは間違いではありませんが、注目が足りないためにもっと学生支援についての広報活動が必要だと述べただけで、5年前の京大の「学生支援によるトータルなキャンパスライフ環境」がすでに充実していたわけではありません。

学生諸君は「学修者・研究者」として京大に属しているわけですが、学修・研究活動は宙に浮いた頭脳だけのものではなく、毎朝起きて通学し、食事を摂り、課外の活動やボランティアに参加し、友人と旅行に行き、アルバイトもする「生活者」によって行われている活動です。そして、学生諸君はいつか京大を離れ、何であれ仕事をして生きてゆくことになる存在であるという意味でも「生活者」です。

この「学修者・研究者」と「生活者」の2つは実は切り離し難いものであって、学生諸君の「人間としての成長・成熟」にとって両方の側面の充実が必要だと思います。コロナ禍はこのことを如実に認識させる機会となったのではないでしょうか。アルバイトが出来なければ生活が苦しくなり勉強どころではなくなることもあるし、やむを得ない課外活動の自粛は生活全体の満足度を低下させ学修・研究へのモチベーションを減退させたり、場合によってはメンタル面での不調さえ引き起こすことになります。コロナ禍は「生活者」と「学修者・研究者」の両面の結びつきをきわめて明瞭に示すことになりましたが、実は「平時」であっても本質的には同じはずなのです。

この「生活者」としての学生諸君を支えるという意味での学生支援のために私は仕事をしてきたつもりですが、現在の京大の学生支援が十分だとはとても言えません。貧弱なままの食堂や課外活動施設もそうですが、今後もっとも必要とされるのは、広い意味での「相談機能」の充実だと思っています。学生総合支援センターのカウンセリング、キャリアサポート、障害学生支援の3ルーム、それに部局が独自に設置している相談窓口などは、人員、施設、予算などの点で不十分なままです。また、「学生意見箱」へ寄せられる実に様々な内容の数多くの投書はたいへん参考になったのですが、逆に言うと、京大には「なんでも相談室」のような直接に相談できる窓口が存在しないことの現れとも言えるはずです。この相談機能の面でも私が任期中に実現できたことはほんの僅かで、現在その重要性がますます明らかになっているがゆえに、残念で申し訳なく思っています。

もう一つ残念なのは、吉田寮の築後100年を超える古い建物(現棟)に今も京大生が居住していることです。明日大地震が起きないという保証は何もありません。現棟の居住者への明渡訴訟も継続中ですが、居住している学生諸君には即刻退去してほしいと強く願っています。一旦誰も居住しなくなった現棟を安全なものとしたうえで、吉田寮を学生寄宿舎として公平に提供できるようにすることが、京大生全体の福利厚生にとって必要だと考えてきました。また、学生寄宿舎における学生の「責任ある自治」を認めることも明言してきました。学生諸君が吉田寮の問題についての本学の基本的な考え方を十分に理解されるように、改めてお願いしておきたいと思います。

担当の理事・副学長は交代しますが、京大の教育つまり京大生の成長・成熟にとって学生支援が重要であるとの本学の考え方に変更はないと信じています。コロナ禍への対応もきちんと継続されますので、安心してください。私は、京大生が素晴らしい力を発揮する場面を数多く見てきました。私はコロナ禍の中においても学生諸君がその能力を発揮して、むしろそれを自己の成長・成熟の機会に転じることになることを信じています。

新型コロナウイルスの影響により、 昨季と比べ、収入が著しく減少した学生へ

既に本学Webサイトでお知らせしておりますが、後期の授業料等免除審査においては、下記事情を考慮し審査を行います。該当する者は期間内に手続きを行ってください。

  • 保護者等の学資負担者が、新型コロナウイルス感染症の影響による収入減少があった者等を対象として実施される公的支援 を、授業料納付期限の日前6月以内(新入生の場合は入学前1年以内)において受けている場合は、一次申請期間内に授業料免除等申請システム上の「家庭事情タブ」で、その旨を申告してください。

また、二次申請期間中に、公的支援の受給証明書をその他必要書類と併せて提出してください。前後期一括申請を行い、前期にそれ以外の必要書類を全て提出している場合は、公的支援の証明書と願書だけで構いません。

※ 公的支援の例については、本学Webサイトに記載しているとおり、持続化給付金、緊急小口資金、新型コロナウイルス感染症特別貸付等です。

なお、国が実施した学生支援緊急給付事業「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』は該当しません。

問い合わせ先

教育推進・学生支援部学生課奨学掛
吉田キャンパス本部構内 総合研究10号館1階

SPEC(京大生チャレンジコンテスト)2020の募集中止について

既に本学Webサイト等でお知らせしておりますが、2020年度のSPEC(京大生チャレンジコンテスト)については、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、募集を行わないことになりました。

申請を検討していた学生の皆様には、大変残念なお知らせとなりますが、何卒ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。

公式Twitter、学生意見箱

京大生への学生生活支援の一環として、公式Twitterによる情報発信を行っています。各種学生生活支援に関する情報などを積極的にお届けしますので、ご活用ください。
また、京大生のみなさんの学生生活における日頃の疑問やご要望にお応えするため、「学生意見箱」を設けています。こちらも是非ご活用ください。

Campus Life News No.45(2020年7月31日)

「飲み会・会食」の自粛を

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が「第2波」と呼ばれるような猛威をふるい始めていることは、学生諸君も報道などで十分承知しておられることと思います。京都大学の危機対策本部は7月27日に活動制限のガイドラインを「2(-)」から「2」に引き上げ、7月31日には学生諸君に向けた「新型コロナウイルス感染症の予防のために(注意喚起)」【第3版】を公表しました。その変更の理由の1つとなったのが、本学でのクラスター(集団感染)の発生でした。この機会にすべての学生諸君に対して、あらためて注意喚起をしておきたいと思います。

本学で初めてのクラスター発生

PCR検査の結果、7月24日に本学学生5名が新型コロナウイルスに感染していることが判明し、クラスター(集団感染)が発生してしまいました。しかし、PCR検査を受検した者は50名を超えており、5名を除いて残りは陰性とされたとはいえ、少なくとも2週間の経過観察が必要とされています。

このクラスター発生は本学の課外活動団体におけるものでした。最初の陽性者となった学生の濃厚接触者と認定された者の多くが、所属していた課外活動団体のメンバーだったために、保健所によりPCR検査が課されて陽性者4名が判明したのです。

5名の陽性となった学生諸君はいずれも、幸いなことに重症化はしていません。新型コロナウイルスでは若い人々ではあまり重症化しないとされています。しかし、感染することの危険は自身が重症化することだけではなく「他人を重症化させてしまうかもしれない」という点にあることを、もう一度自覚してほしいと思います。感染させてしまった人がまた他の人に感染させ、死をもたらす場合もあるのです。想像力を持たねばなりません。

学生諸君は自身の健康を守るためだけでなく、「他人に感染させない」行動をとる責任も負っていることを、もう一度あらためて、深く自覚してください。

飲食の場の危うさ

今回のクラスター発生に至った感染経路は厳密には不明というべきかもしれませんが、課外活動中の濃厚な身体的接触によることが考えられます。しかし、課外活動そのものではなく、活動終了後などのメンバー同士の「会食」が感染の機会となったことも強く疑われています。

友人同士での昼食や先輩後輩との飲み会は楽しいものです。キャンパスライフの重要な一面であり、若い学生諸君の成長の機会ともなり将来の人生を決めるような出会いの場かもしれません。しかし、ウイルス感染拡大防止の観点からは、飲食をともにする会話の場(会食)は極めて危険な場なのです。会食では当然マスクを外すことになり、どうしても近い距離において大きな声で会話を交わすことになりがちです。飛沫感染が主体とされている新型コロナウイルスが飛び交う場が会食なのです。その場が飲食店なのか下宿なのかも関係がありません。

本学のすべての学生諸君には、会食の場が「他人を感染させ死をもたらすかもしれない自分になる」場であることを、十分に認識して行動することを強く要請します。

我慢の限界かもしれないが・・・

今回のクラスター発生は課外活動を機会としたものでしたが、会食の危険性は課外活動だけの問題ではありません。学生諸君の誰もが感じる誘惑です。コロナ禍も半年近くになり、オンラインの授業や試験のストレスもあるでしょうし、会食の場への誘惑はますます強くなっていると思います。定期試験明けの飲み会を我慢するのは無理だと感じているかもしれません。

しかし、繰り返しますが、現在のコロナの状況では、自らの命を守りつつ他人を感染させないためには、もうしばらくの我慢が必要です。京大生としての深い認識と想像力を持つこと、そして賢明な行動をとることを期待しています。

学生担当理事 川添 信介

2020年度後期授業料免除の出願手続きについて

【重要】
今後は、日本人学部学生に対する入学料・授業料免除は、原則、新制度によることとなります。現行制度は、新制度の申請資格を満たさない学生や、新制度において1/3免除、2/3免除になった学生に対して、半額免除・全額免除となるよう差額を補填するためのものです。新制度の申請資格を満たすにも関わらず、現行の授業料免除制度に対してのみ申請することは認められません。

申請スケジュール

  • 以下の「1. 一次申請(Web入力)」、「2. 二次申請(出願・書類提出)」まで全て終えて手続き完了となります。
  • どちらか1つでも申請期間を過ぎた場合は一切受付できませんので、申請は無効となります。
1. 一次申請(Web入力)
申請期間

2020年9月14日(月曜日)12時00分~10月4日(日曜日)17時00分(厳守)

  • 入学料免除・徴収猶予は入学手続き時に事前申請も必要です。
  • 前期に二次申請を行わなかった場合、システムの都合上、申請データが削除されておりますので、後期に申請を希望する場合は、再度一次申請を行ってください。
  • この期間に一次申請をしていない場合は、二次申請はできません。

申請方法

(在学生)

Web手続

(KULASIS TOPページ「授業料免除等申請システム」

申請方法

※(大学院の新入生)

Web手続

(入学予定者サイトHome画面「経済支援について」よりリンク)

  • 10月1日(木曜日)8時30分以降は、KULASIS TOP ページ「授業料免除等申請システム」から申請してください。(入学予定者サイト経由で一次申請済の場合、再度の一次申請は不要です)

    ※ 2020年度後期に本学の修士課程や博士(後期)課程等に入進学予定の在学生は、「大学院新入生」に含まれます。
2. 二次申請(出願・書類提出)
申請期間

2020年10月5日(月曜日)9時00分~10月9日(金曜日)17時00分(厳守)

(郵送の場合、必着です。)

申請方法

書類手続

(提出時に「提出用封筒」を受け取り、封筒に必要事項を記入のうえ、書類を入れて、所属学部・研究科等の教務担当窓口または学生課奨学掛窓口へ提出してください。)

問い合わせ先

担当掛
教育推進・学生支援部学生課奨学掛
Tel: 075-753-2536
事務室: 本部構内総合研究10号館1階
開室時間: 平日(祝日を除く)9時00分~17時00分

公式Twitter、学生意見箱

京大生への学生生活支援の一環として、公式Twitterによる情報発信を行っています。各種学生生活支援に関する情報などを積極的にお届けしますので、ご活用ください。
また、京大生のみなさんの学生生活における日頃の疑問やご要望にお応えするため、「学生意見箱」を設けています。こちらも是非ご活用ください。

Campus Life News No.44(2020年7月1日)

カウンセリングルームからのメッセージ

新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、皆さんの学生生活は、例年とは非常に異なったものとなっています。

4月7日に政府によって発出された緊急事態宣言は解除され、都道府県をまたいだ移動も自由となり、教室での対面の授業も一部ではありますが再開されようとしています。

とはいえ、新型コロナウイルスの脅威そのものがなくなったわけではなく、私たちは、なお感染予防に気を使いながら生活しなければなりません。

感染症予防に適合させた生活のあり方は、「新しい日常」と呼ばれたりしていますが、社会的な動物である人間の自然なあり方に大きな修正を求めるものであり、直接、間接に多くの人にストレスをもたらしていると思います。カウンセリングルームには、次のような悩みが寄せられています。

  • この4月に入学して京都にきたけれど、友達もできず、閉じこもったままうつうつとした日々を過ごしている。
  • もともと自室では勉強ができないたちで、これまでずっと図書館やカフェで勉強していたのだけれども、どこも落ち着いて長時間いられないので、勉強が進まない。
  • 研究室に行って周りからの刺激で研究のモチベーションを維持していたのだが、それがなくなり、研究するモチベーションが感じられなくなり、ダラダラ過ごしている。
  • 学業から離脱してしまった。生活リズムも乱れ、昼夜逆転の生活になっている。
  • オンラインは苦手。オンラインの交流会があっても出られない。
  • 授業で実習や実験ができなくて、このままだと必要な専門技術が身につかず将来が不安。
  • 就活しているがうまくいかない。他の就活生の状況が全く分からず、今の活動状況でいいのか、不安。
  • 研究室の先生とメールだけのやりとりになったら、何かとぎくしゃくして怒られてしまうようになった。
  • 人と出会うのが苦手なので、今はむしろストレスなく履修できている。でもこれから対面の授業が始まったら、またもとのひきこもりに戻りそうで不安。

学生総合支援センターのカウンセリングルームでは、臨床心理士や公認心理師の資格を持ったプロの心理カウンセラーが、学生生活上の様々な悩みの相談を受けています。現在は、原則としてzoomや電話での遠隔相談となっています。相談の申し込みは、zoomでの相談に繋ぐことが多いため、当面の間はメールでしていただくのが円滑です。

相談が混み合っているため、すぐに対応できない場合もありますが、困った時には遠慮せずに率直に支援を求めてください。なお、部局によっては部局独自の相談室を置いているところもあります。学内の様々な支援機関の情報についても、カウンセリングルームWebサイトに掲載されていますので、参照してください。

問い合わせ

学生総合支援センターカウンセリングルーム
E-mail: counseling*mail.gssc.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
Tel: 075-753-2515

「京都大学緊急給付型奨学金」の申請について

既に本WebサイトおよびKULASISにて周知していますが、6月30日より「京都大学緊急給付型奨学金」の申請受付が始まっています。

この事業は、新型コロナウイルス感染症の拡大による影響で、世帯収入やアルバイト収入等が大幅に減少し、学生生活への経済的な影響が顕著となっている中、学業優秀な学生が経済的困窮を理由として修学を断念することのないよう、給付型の奨学金の支給により学資を支援するもので、本学の緊急学生支援プランの一事業です。

申請を希望する学生(学部・大学院の正規生のみ、年額12万円、募集人数は830人程度)は、申請手続き等を下記のページで確認し、提出期間内に、アンケートシステムにて申請するとともに、必要書類を担当掛へ提出してください。

川添学生担当理事・副学長のひとこと

コロナ禍はすでに3ヶ月になって、学生諸君も慣れない生活のなかで苦労されていることと思います。そのご苦労は経済的な面に限られないわけですが、その面で少しでも学修に支障が生じないよう、本学として用意する「緊急学生支援プラン」の一つです。

本当に支援を必要としている学生諸君が手続きをしてくれればと願っています。

提出期間等

1. アンケートシステム入力期間 2020年6月30日(火曜日)~7月13日(月曜日)17時
2. 書類提出期間(郵送または持参) 2020年6月30日(火曜日)~7月15日(水曜日)17時(必着)

※ 上記は日本時間です(締め切り厳守)。
※ 1. と2. 両方の手続きが必要です(片方のみは無効)。
※ 書類不備の場合は受付できませんので、時間に余裕をもって申請をしてください。

問い合わせ先

教育推進・学生支援部学生課奨学掛
E-mail: kinkyu-shogakukin*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
本部構内総合研究10号館1階
開室時間: 平日(土日祝日除く)9時00分~17時00分

必要書類等詳細は、以下のページを参照ください。

「令和2年度プールの学内者一般開放中止のお知らせ」

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、例年7月と8月に行っていましたプールの学内者一般開放を今年度は中止とすることとなりました。

楽しみにされていた皆さまには申し訳ありませんが、感染拡大防止のためご理解とご了承の程よろしくお願い申し上げます。

問い合わせ先

教育推進・学生支援部厚生課課外活動掛
Tel: 075-753-2511

公式Twitter、学生意見箱

京大生への学生生活支援の一環として、公式Twitterによる情報発信を行っています。各種学生生活支援に関する情報などを積極的にお届けしますので、ご活用ください。
また、京大生のみなさんの学生生活における日頃の疑問やご要望にお応えするため、「学生意見箱」を設けています。こちらも是非ご活用ください。

Campus Life News No.43(2020年5月29日)

新型コロナウイルス感染症拡大の影響により困窮する学生に対する緊急支援プラン(緊急学生支援プラン)の実施について

既に本Webサイトに掲載しているところですが、新型コロナウイルス感染症の影響により、家計急変やアルバイト収入の大幅な減少などにより修学に支障をきたすおそれのある本学学生に対して、本学は既に実施中の支援策を含め「緊急学生支援プラン」として実施することとしました。支援策の概要は次のとおりです。

新規に実施する支援策

緊急給付型奨学金の創設

学資負担者等の収入減により修学、学生生活に大きな支障をきたすおそれがある本学の学部学生・大学院学生に対し、一人あたり12万円を支給します。
申請方法等の詳細については今後、本WebサイトやKULASISでお知らせしますので、ご確認ください。

授業料免除の拡大

学資負担者等の収入減により本学の授業料免除基準に該当することとなった本学学生に対し、半額免除該当者を全額免除とするなど免除の拡大を実施します。
なお、現行の授業料免除における経済基準を緩和するものではなく、基準に合致した者に手厚く支援することとしています。

オンライン授業実施のためのティーチングアシスタント(TA)・オフィスアシスタント(OA)の雇用

大学院学生をティーチングアシスタントとして雇用するほか、学部学生をオフィスアシスタントとして雇用し、オンライン授業の円滑な実施をはかるとともに、給与を支払うことで学外でのアルバイト収入が減少した学生の生活支援に資すればと考えています。

すでに実施の支援策

オンライン授業実施のための環境整備支援

オンライン授業を自宅等で受講するため、十分な通信環境にない本学学生に対し、希望する学生にモバイルルータ(Wi-Fiルータ)を無償で貸与しました。既に申請は締め切っており、約1,500台を貸し出しています。

授業料納付期限の延期

令和2年度前期授業料の納付期限を当初の5月末から8月20日に延期しています。(詳細は下記「令和2年度前期授業料の納付期限の延期について」をご覧ください。)

授業料免除申請の追加受付

当初4月上旬で締め切りとしていた授業料免除の申請を、新型コロナウイルス感染症の影響により授業料の納付が困難になった者を対象に5月25日まで追加で受け付けました。

緊急事態宣言が解除されましたが新型コロナウイルス感染症の終息は未だ見えず、今後、第二波、第三波がやってくるおそれは払拭できず、予断を許さない状況にあります。

当面、授業もオンライン授業が中心となり通常の大学生活にはまだ戻ることはできず、学生のみなさんは大きな不安を抱えていることかと思います。

そのような中、本学は高等教育機関として、意欲と能力のある学生が経済的理由で修学・進学を断念することなく、希望する教育を受けられるようにするために引き続き努力してまいります。

令和2年度前期授業料の納付期限の延期について

新型コロナウイルス感染症の影響に鑑みて、当初5月としていた授業料の納付期限を8月下旬まで延期しています。

1.納付期限について

2020年8月20日(木曜日)とします。(当初の2020年5月末を延期)

2.納付方法について

口座振替を上記期限の2020年8月20日(木曜日)に実施します。上記期日の前日までに口座にご入金をお願いします。(新たに口座振替を希望される場合、2020年7月26日(日曜日)までに「 入学料・授業料などの納付 」よりお申し込みください。)

口座振替による納付ができない方は、振込依頼書を8月上旬に発送しますので、納付期限までに必ず当該依頼書を用いて金融機関窓口にてお振り込みください。

ただし、前期期間中において修了もしくは退学する方については、上記とは別に振込依頼書を送付しますが、納付期限は上記と異なりますので、必ず当該依頼書に記載の納付期限をご確認ください。

「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』について

国の施策として実施される学生支援緊急給付金給付事業(「学びの継続」のための『学生支援緊急給付金』)について、制度内容等が公表されましたのでお知らせします。

本事業の概要・支給対象者の要件、必要書類等については、文部科学省Webサイト上に公表されています。

本学での申請方法や受付期間などの詳細はおって通知しますので申請を予定される方は、文部科学省Webサイト上に掲載されている「申請の手引き(学生・生徒用)」を確認のうえ必要書類等を事前に準備するようにしてください。

「令和2年度創立記念行事音楽会」開催中止のお知らせ

新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、2020年6月19日(金曜日)に開催を予定していました「令和2年度創立記念行事音楽会」の開催中止を決定しました。

楽しみにされていた皆様には誠に申し訳ありませんが、感染拡大防止のため何卒ご理解とご了承の程よろしくお願い申し上げます。

問い合わせ先

教育推進・学生支援部厚生課課外活動掛
Tel: 075-753-2511

公式Twitter、学生意見箱

京大生への学生生活支援の一環として、公式Twitterによる情報発信を行っています。各種学生生活支援に関する情報などを積極的にお届けしますので、ご活用ください。
また、京大生のみなさんの学生生活における日頃の疑問やご要望にお応えするため、「学生意見箱」を設けています。こちらも是非ご活用ください。

Campus Life News No.42(2020年4月14日)

新入生の皆様へ 学生総合支援センターからのメッセージ

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。

みなさんの京都大学における新生活は、新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態の中でスタートすることになってしまいました。みなさんの中には、京都大学にも、京都にも、友人や知人がまったくいない人がたくさんいるでしょう。生まれて初めて家族から離れて一人暮らしを始めた方も多いでしょう。通常であれば、新学期の始まりとともに、新入生歓迎行事や、部活やサークルの勧誘、授業でのグループ活動などを通して、新しい友人、知人ができていくことになります。しかし今年度は、新型コロナウィルスの感染拡大予防のために、誰もが互いに接触を控え、距離を置くことが求められています。このことは、みなさんのつながりを妨げ、結果的に孤立化させてしまいます。

孤独は、あらゆるストレスを増幅する最重要の増悪要因です。みなさんは、新生活の不安や、感染症にまつわる不安、家庭の経済についての不安など、様々な不安を感じていることでしょう。それらを一人ぼっちで耐えている人がたくさんいるのではないかと心配しています。大学もこれまで経験したことのない事態への対処に追われ、余裕がありません。そのため、みなさんへのサポートが十分に行き届いていないかもしれません。みなさんが、今、晒されているストレスは、じわじわした地味なものではありますが、非常に大きなものであるということを、ここではっきりと指摘しておきたいと思います。

このストレスに気づき、積極的に対処していくことが役に立つでしょう。そのためのアドバイスを4つ示しておきます。

1.信頼できる情報を獲得する

学内では保健診療所が信頼できる情報を発信しています。厚生労働省のホームページにも確かな情報が挙げられています。テレビをつけっぱなしにしてニュースやワイドショーばかり見ていると、感情に訴えかける映像とともに同じ情報に何度も晒されます。こうした情報の取り入れ方は、不安をいたずらに高めることになりやすいので注意しましょう。

2.生活リズムを守る

日課を決めて生活のリズムをつけましょう。社会的距離を取りながら散歩やジョギングなどの適度な運動をする、バランスよく3食食べる、ゆっくり入浴するなど、日課を持ってメリハリのある生活をすることで自律神経のリズムが整えられます。

3.オンラインで繋がる

Twitter などのSNSを利用して、人とコミュニケーションをとることも一つの手段です。ただし、SNSを利用する際は、怪しいと思った相手には個人情報を公開しないなど十分に注意をしてください。

4. 助けを求める

ストレスを一人ぼっちで抱えないことが大切です。一人では抱えきれないと感じたら、早めに周囲に助けを求めましょう。周囲に助けを求められない場合には、所属部局の相談窓口や学生総合支援センターのカウンセリングルームにメールしてください。

この状況がどれくらい続くか分かりませんが、カウンセリングルームはいつでもみなさんからの相談をお待ちしております。

  • 学生総合支援センターカウンセリングルーム
    E-mail: counseling*mail.gssc.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
    Tel: 075-753-2515

新型コロナウイルス感染症の予防のために

本学ホームページ等でお知らせしているとおり、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、授業は令和2年5月6日(水曜日)までの休講措置がとられ、新勧活動や課外活動については、公認・非公認問わず、強い自粛を要請しているところです。

学生のみなさんの多くは新歓コンパなどを自粛しているかと思いますが、先日、一般の方から大学に対して、本学学生と思われる複数人が、連日のように下宿先で宴会をしているといった苦情が寄せられたため、複数人での飲食を伴う会合を控えるよう注意喚起の通知をしたところです。

京都市内の大学でも集団感染が発生するなど、誰が感染してもおかしくない状況です。

すでに感染経路の不明な患者の増加している地域の散発的な発生、感染源が分からない患者数の継続的な増加が見られる中、学生のみなさんが優先すべきことは何なのかを改めて考えてください。

一人一人の「感染を防ぐ」という意識や行動が重要です。自身が感染しない、他者に感染させない行動をとってください。

5月以降については、感染の防止・拡大を防ぐため、オンライン等による授業が予定されております。

学生生活に不安を感じている学生が多いと思いますが、履修登録や授業の参加方法など不明な点があれば、所属する学部・研究科にお問合せください。

課外活動については、当面の間、課外活動施設の使用が停止されるとともに、学内外全ての活動を自粛してもらっていますが、自粛が解除された場合においても、この状況を理解し、決して気を抜くことなく、引き続き、慎重な行動を心掛けてください。

今後も状況は変化していくと思われます。大学がホームページやKULASISにより発信する情報と国・自治体が発表する最新の情報を併せて確認し、新型コロナウイルスに感染しない行動をとり、自身の健康と安全を確保するようお願いします。

繰り返しになりますが、学生諸君の十分な理解と賢明な判断を期待しております。

公式Twitter、学生意見箱

京大生への学生生活支援の一環として、公式Twitterによる情報発信を行っています。各種学生生活支援に関する情報などを積極的にお届けしますので、ご活用ください。
また、京大生のみなさんの学生生活における日頃の疑問やご要望にお応えするため、「学生意見箱」を設けています。こちらも是非ご活用ください。