2015年度(後期)【No.1~No.2】

Campus Life News No.2(2016年3月31日)

吉田寮自治会との「団交」報告

2016年3月17日(木曜日)午後6時過ぎから3時間を超える吉田寮自治会との「団交」を、吉田南総合館共南11講義室で行いました。大学側出席者は学生生活委員会第三小委員会(学寮等担当)の教員7名と教育推進・学生支援部職員5名で、自治会側は寮生に「関係者」と思われる参加者を含めて約50人でした(「思われる」というのは、「団交」で自治会は参加者の氏名・所属・役職を明らかにすることを拒否しているからです。大学側は氏名・身分をいつも明示します)。

自治会が求めた今回の「団交」は、学生担当理事・副学長が2015年11月に交代したことをうけて、前任の学生担当理事・副学長が署名した「確約書」を後任の川添信介 理事・副学長が「引継ぐ」ことを求め、また、川添理事・副学長にも新たに「確約書」への署名を求める「予備折衝」と位置づけてのものでした。しかし、2016年1月22日(金曜日)の1回目の「引継団交」(これは休憩を挟んだとはいえ、5時間を超えるものとなりました)においても、2回目の今回においても、協議内容はこの「団交」という話し合いの形態そのものに関する要求と川添理事・副学長の「団交」への出席を強く求める主張に終始しました。これについて、川添理事・副学長はこれまでの衆をたのんだ「団交」ではなく少人数の代表者による理性的な話し合いの形態を求めており、この意向を第三小委員会が伝えて是正を求めたのに対して、吉田寮自治会はあくまで「団交」形態の継続と川添理事・副学長の出席を主張し続けて、平行線のままでした。

しかし、築後100年を超える吉田寮現棟の老朽化問題は一日も早く解決しなければならない課題であり、自治会との話し合いを継続するために、次回の話し合いも吉田寮自治会の主張する「団交」形態で行うことを第三小委員会が約束して、今回の「団交」は終了しました。

川添学生担当理事・副学長のひとこと

私は、老朽化問題解決のためにも、吉田寮自治会と直接に対話したいと常に願っています。ただ「団交からの訣別」だけが条件です。寮生諸君の賢明な判断を期待しています。

平成27年度「京都大学総長賞」表彰式を 行いました

2016年3月14日(月曜日)に、学業・課外活動・社会活動等において顕著な活躍をした学生を表彰する「京都大学総長賞」の表彰式を行いました。

今回受賞したのは、学業から6名、課外活動から2名、社会活動から1名の計9名。

さまざまな分野で活躍する学生がいる中、各受賞者によるプレゼンテーションで大いに盛り上がったのが、ルービックキューブ世界大会で2位となった受賞者、矢内拓さんによる実演。目隠しをした状態で3×3×3キューブを揃える演技に、山極壽一 総長や理事も大絶賛でした。

受賞者および関係者

「学生意見箱」はじめました

京大生の皆さんが、学生生活を送るうえで、日頃から願っていること、疑問に感じていることなど、ご意見・ご要望を伺うため、「学生意見箱」をはじめました。いただいたご意見・ご要望については、回答を差し上げるとともに、学生支援の充実のための参考とさせていただきます。

川添学生担当理事・副学長のひとこと

私は学生諸君のキャンパスライフについての多様な要望を知りたいと願っています。

奨学金等の募集に関するお知らせ

1.授業料免除の出願手続きについて

平成28年度前期授業料免除の出願を希望する場合は、次の期間内に必ず所定の手続きを行ってください。

申請スケジュール
  1. エントリー(一次申請)期間
    3月7日(月曜日)9時00分~4月6日(水曜日)24時00分(厳守)
    ※ 授業料免除等申請システムにて
  2. 家族、家計状況等入力(二次申請)期間
    4月8日(金曜日)9時00分~4月15日(金曜日)17時00分(厳守)
    ※ 授業料免除等申請システムにて
  3. 出願(書類提出)期間
    4月18日(月曜日)~4月22日(金曜日)(厳守)
    (学内便・郵送の場合は必着)
    ※ 各学部・研究科等教務担当窓口および学生課奨学掛窓口

2.日本学生支援機構奨学金予約採用候補者説明会

採用候補者に内定している学部新入生(1回生)の方は、この説明会に必ずご出席ください。

対象 学部新1回生
日程 4月4日(月曜日)対象学部: 理・医・薬・農
4月5日(火曜日)対象学部: 総人・文・教育・法・経済
4月6日(水曜日)対象学部: 工
時間 12時30分から(各日)
場所 法経第七教室(各日)

3.日本学生支援機構学部奨学金申込説明会

日本学生支援機構学部奨学金の申s込説明会を実施します。希望者は必ずご出席ください。

対象 学部全回生
日程 4月18日(月曜日)、19日(火曜日)、22日(金曜日)
時間 16時45分から(各日)
場所 法経第四教室(各日)

なお、大学院生は所属研究科等教務掛の指示に従ってください。

4.地方公共団体および民間団体奨学金の申し込み

奨学金の希望者は本学ホームページ掲載の申し込み方法を確認のうえ、お申し込みください。

対象 各課程一年次および学部編入学、転入学等
書類提出期間 4月4日(月曜日)、5日(火曜日) 各日14時~16時
4月6日(水曜日)、8日(金曜日) 各日14時~17時
※ 4月8日は大学院生のみ
場所 教育推進・学生支援部学生課奨学掛
(総合研究10号館)

5.リーフレットについて

リーフレット

京都大学の経済支援についてのリーフレットを新たに作成しました。

近日中に各部局等にて配架予定です。

川添学生担当理事・副学長のひとこと

奨学金には返済義務のあるローンというべきものが多数あります。それでも、金利などの条件が極めて有利であることは確かです。在学中に奨学金なしでバイトに時間を使うのが良いか、奨学金で有効に時間を使い将来に返済をするのが良いかなど、人生設計の問題ですから、多様な制度を十分に知っておいてください。

Campus Life News No.1(2016年3月18日)

赤煉瓦からの「ビラ」: 学生支援のために

川添理事・副学長

附属図書館の南側にある赤煉瓦の重厚な佇まいの建物をご存知でしょうか? ここには京都大学事務本部のうちの教育推進・学生支援部(一部の部署を除く)があります。その名が示すとおり、学生諸君に直接関係する部署で、全学的な教育と正課以外の種々の「学生支援」のための仕事を行っています。

ところが、学生諸君にはこの赤煉瓦の建物は、なにか縁遠いもののようです。教育に関わる教務企画課、入試企画課、国際教育交流課は、各学部の教務掛や国際高等教育院を通じて、間接的に学生諸君と関わることになることが多いかと思います。しかし、学生支援のための学生課と厚生課は、もっと直接的にキャンパスライフに関わっているのですが、この部署の活動についての情報は、過去の長い歴史的経緯もあって、学生諸君に十分に伝えられていませんでした。そこで遅きに失したかもしれませんが、以下のようなやり方で、あたらしく情報発信を始めることとしました。

  • Campus Life Informationの刊行
    (春秋2回の広報誌。全学生への有益な情報・ご注意を周知します。)
  • Campus Life Newsの刊行
    (本紙です。随時刊行とし、学生支援に関わるその時々のホットな話題を全学生に周知します。)
  • 公式Twitterによる情報発信
    (上記の二つを含めた、随時の情報発信を行います。)
  • 「学生意見箱」の設置
    (メールによるご意見・ご要望の投書と回答。それらをホームページ上で公開します。)
  • 学生支援関係のホームページの充実
    (現在のページを学生諸君の目線からアクセスしやすいものに改良します。)

これらのメディアによる情報発信を想定している内容は、授業などの正課に関わる情報を除く学生支援活動一般です。主なものとしては、奨学金などの経済支援、安全なキャンパスライフのための情報やご注意、「学生総合支援センター」でのカウンセリングや障害学生支援、就職などキャリア形成支援、学生寄宿舎の諸課題、体育会・サークルなどの学生の自主的な課外活動に関わる情報、留学支援のための情報、などです。

これらの情報を京都大学のすべての学生や教職員に確実に届くようにします。ウェブやTwitterといったデジタル・ツールによる発信とアーカイブ・閲覧も行いますが、このCampus Life Newsなどは、今でも十分な情報発信力を持つ印刷物つまり「赤煉瓦からのビラ」としても発信していきます。

また、新しく設置するメールによる「学生意見箱」によって、学生諸君の側からもさまざまなご要望やご意見を頂戴することとし、京都大学の今後の学生支援の充実のために参考とさせていただきたいと思っています。(なお、以上のあたらしいメディアの設置などを機会に、これまで毎月開催していた学生担当副学長による情報公開連絡会は廃止したいと考えています。)

京都大学は学生諸君に対して誇るべき学修・研究環境を提供してきました。しかし、その素晴らしい学修・研究環境が学生支援によるトータルなキャンパスライフ環境によって裏打ちされていることには、学生諸君自身を含めた京都大学の人々には、これまであまり注目されてきませんでした。この悲しむべき状況を改善し学生支援の今後の充実を目指した、今回のあたらしい情報発信の試みへのご支持とご協力をお願いします。

川添 信介(学生担当理事・副学長)

公式Twitterはじめました

京都大学学生への学生生活支援の一環として、公式Twitterによる情報発信をはじめました。今後、奨学金やキャリアサポートをはじめとした各種学生生活支援に関する情報などを積極的にお届けします。アカウントのフォローをよろしくお願いします。

学生チャレンジコンテストSPEC-寄附金の募集が終了しました

SPECは、京大生の挑戦を応援するために、2015年秋よりスタートした新しい学生支援制度です。昨年秋に公募が行われ、26件の応募の中から6件が採択されました。

採択された学生たちには、寄附によって助成金が支給され、寄附の募集は1月20日(水曜日)に開始され、3月15日(火曜日)に終了しました。

寄附募集は、クラウドファンディングによって、本学「SPEC特設サイト」で実施され、採択プロジェクト毎の支援総額と目標額の達成状況がわかるようになっています。募集期間終了後の3月16日(水曜日)現在の集計で、SPEC全体の寄附目標額294万円に対し、支援総額の実績は264万円でした。6件のうち3件は目標額の100%、残りの3件は目標額の80%程度の達成という結果になりました。

また、同サイトでは、寄附募集の開始とあわせて1月20日に開催された「SPEC採択発表会」での学生によるプレゼン動画や山極壽一 総長による寸評なども公開されています。みなさんも、是非ご覧になってください。

今後は、本学基金ホームページでプロジェクトの進捗状況等を随時リポートしていく予定です。

SPECの次回の募集は2016年夏頃の予定です。みなさんの積極的な挑戦をお待ちしています。

SPEC採択発表会にて

吉田南一号館封鎖事件逮捕について(2016年3月1日)

吉田南一号館封鎖事件に関連して本学学生から逮捕者が出たことについて、本学ホームページに次のコメントが掲載されましたので、お知らせします。

平成27年10月27日に、一部本学学生を含む多数の学外者によって吉田南一号館が封鎖された事件に関連し、平成28年2月29日から3月1日にかけて、本学の学生外が京都府警察に逮捕されました。

本学の学生が、授業を受ける他の学生やそこで働く教職員の迷惑も顧みず、到底一般社会では許されない犯罪行為に関与したことは、誠に遺憾です。

本学は、本件捜査に協力するとともに、学内でも厳正な対処を検討してまいります。

京都大学