Campus Life News No.57(2022年6月20日)
学生生活で悩んだら学生相談センターへ
前期の授業も中盤にさしかかりました。学年始めの緊張感は薄れてきて、通常運転に移行する時期です。
ここでいったん立ち止まって、今のこころと体の様子を見つめてみませんか? 少し時間をとって、ゆっくりと息を吐いて、注意を内側に向け、自分のこころに尋ねてみましょう。調子はどう?体の感じをじっくり感じてみましょう。疲れていない?
自分のこころや体をありのままに感じて、その感覚を大事にしてあげましょう。こころの調子がすぐれない時には、少しペースダウンして、気楽に楽しめる活動をしてみましょう。体に元気が感じられない時には、ゆっくり休みましょう。
みなさんには、こんなふうに時々立ち止まって自分の状態に注意を向けて、気づきを持ってほしいのです。こころと体が疲れたら、ペースダウンして、気楽な活動をしたり、ゆっくり休んだりする。そして回復し、元気になって活動する。こうした自然の回復プロセスをしっかり働かせることが大事です。
京都大学における学生生活には、知的刺激がいっぱいです。文化的な刺激も、人間関係の刺激も、豊富でしょう。時には、刺激過剰になることもあるかもしれません。消化しきれないほどの刺激量に圧倒されてしまう人もいるかもしれません。あなたがそんなふうに感じている時にも、周りの人たちは余裕で楽しくやっているように見えて、内心、焦ってしまうこともあるかもしれません。
そういう時、人は自分のこころや体のコンディションをありのままに感じ取り、こころや体の声を素直に聞き入れることが難しくなります。こころは悲鳴をあげていて、体は疲れ切っているのに、リフレッシュしたり、ゆっくり休んだりできず、自分に鞭打って、無理な頑張りを自らに強いてしまいがちです。
若いみなさんは、短期間の無理なら平気かもしれません。けれども、無理も長期に及ぶと、こころと体の自然の回復プロセスが機能不全に陥っていってしまうことがあります。
たとえば、学部3回生のAさんがそうでした。Aさんは3回生に進級し、張り切って新学年のスタートを切りました。けれども、専門科目はAさんの予想以上に難しく、5月に入ると徐々に授業についていくのを大変だと感じるようになりました。さらに、部活でも重要な役職を任され、そのことでも時間を取られるようになりました。それでもAさんはなんとか必死に学生生活をこなしていました。ところが、そんなギリギリの生活の中で、実家の家族に問題が発生し、お母さんから頻繁に電話がかかってくるようになりました。Aさんは家族についてのお母さんの愚痴を一生懸命聞いてあげていました。
そんな生活が続くうちに、だんだん、それまでごく当たり前にできていたことが、頑張らないとできないようになってきました。同じことをしても普段の倍疲れるような感じです。それでもAさんは、周りの誰にも内面の疲れを悟られないよう、笑顔で生活をこなしていました。ところが、ある朝、Aさんはどうしても起きることができなくなってしまい、まる一日をベッドで横になって過ごしたのです。
この時点で、Aさんは学生相談センターに連絡して面談の予約を取りました。面談では、カウンセラーにつらい状況を率直に話して、気持ちが少し楽になりました。それから数回の面談では、自分の状況を見つめ直すとともに、無理をしすぎない自分らしい生き方を模索していきました(注:Aさんは実在の人物ではなく、相談経験に基づいて創作された事例です)。
みなさんも、疲れを溜めすぎないようにしてください。そして、困った時には学生相談センターに早めに相談してください。
不審者・カルト団体にご注意ください
不審者にご注意ください
新入生を騙り親密になろうとする不審者の情報が寄せられています。実際には本学の学生ではありませんが連絡先を交換し、家に泊めてほしい、お金を貸してほしい等と言われたことでトラブルになったとの報告がありましたので、十分ご注意ください。
カルト団体による勧誘にご注意ください
カルト団体が執拗に勧誘をしているとの情報が寄せられています。過去にも一般的なアンケートを装い、その後別の場所で詳しく話をしたいと執拗に勧誘してきたり、アンケートの中で個人情報を聞き出してきたといった報告がありました。
ひとりでいる時に声をかけられるケースが多発していますが、SNSを通じた勧誘にも注意してください。また、安易に個人情報を教えないようにしてください。
※ Campus Life Informationにも掲載しています。
キャリア支援のイベント開催について
キャリアサポートセンターでは、皆さんの就職活動を支援する様々なイベントを開催しています。ご自身のキャリアについて考えるきっかけにしてください。
京都大学夏のキャリアフォーラム
日時 | 6月21日(火曜日)10時00分~16時00分 |
形式 | オンライン(Zoom) |
対象 | 2023年3月に学部または大学院修士課程を卒業・修了する予定の京都大学在学生 |
内容 | 2023年4月入社予定者を主な対象とする学内合同企業説明会です。京大生をぜひ採用したいと考える企業・団体の採用担当者とじっくり向き合い、双方向の対話を通じて、進路決定の参考とする場です。 |
2022京都大学インターンシップキャリアセミナー
5月16日(月曜日)から6月30日(木曜日)まで続きます。インターンシップの紹介だけでなく企業研究としても貴重な機会なのでできるだけ多くの回に参加して情報収集してください。
博士キャリアガイダンス
日時 | 7月8日(金曜日)16時40分~17時30分 |
形式 | オンライン(Zoom) |
対象 | 博士課程に在籍する学生、博士課程進学を考えている学生 |
内容 | 就活指導やキャリア相談の実績豊富な講師の方を招いて博士のキャリア構築戦略について、社会で求められる博士の能力、スキルや博士の多様なキャリアパスについてお話しいただきます。 |
公式Twitter、学生意見箱
京大生への学生生活支援の一環として、公式Twitterによる情報発信を行っています。各種学生生活支援に関する情報などを積極的にお届けしますので、ご活用ください。
また、京大生のみなさんの学生生活における日頃の疑問やご要望にお応えするため、「学生意見箱」を設けています。こちらも是非ご活用ください。
Campus Life News No.56(2022年4月28日)
学生総合支援機構が設立されました
2022(令和4)年4月1日付けで京都大学学生総合支援機構が設立されました。
学生総合支援機構は、
- 学生相談部門(学生相談センター)
- 障害学生支援部門(DRC)
の2つの部門からなっており、それぞれの分野の様々な専門スタッフが中心となって幅広いサポートを提供しています。
学生相談部門(学生相談センター)
本学における学生生活は、さまざまな人と出会い、さまざまな問題に目覚め、さまざまなチャレンジに誘われる、刺激にあふれたものとなるでしょう。それは人間的に成長するチャンスであると同時に、傷つきや落ち込みのリスクを伴うものでもあります。
友達、先輩、後輩、教員、そうした人たちとの人間関係で悩むことがあるかもしれません。家庭の悩み、性格の悩み、恋愛の悩み、学業についての悩み、進路の悩み、部活やサークル活動についての悩み…。一生懸命に生きていれば、誰しもさまざまな悩みに出会うものです。悩みが高じて、精神的な不調に陥ることもあるかもしれません。留年したり休学したりする人もあるでしょう。退学を考える人もあるでしょう。困っていることがあれば何でも相談に来てください。
困った時に、一人で抱え込まず、早めに誰かに相談することは、勇気ある賢明な行動です。
学生相談部門が運営する学生相談センターには、心理カウンセラー、精神科の医師、キャリアカウンセラーといった専門家がいて、相談を受けています。専門家に相談するのは敷居が高いと感じる人は、養護教諭に話してみることもできます。履修や各種手続きなどの疑問には、ベテランの教務系事務職員がやさしくお答えします。
障害学生支援部門(DRC)
京都大学では、2008年に障害のある学生に対する相談・支援の全学的な専門部署を設置してから、各学部・研究科等との連携を基盤に本学の障害のある学生への修学支援(主に教育・研究上の合理的配慮等)を実施してきました。この度、新しく発足した学生総合支援機構のなかに障害学生支援の専門部署が設置されることになり、その機能をより効果的・安定的に維持することができる支援体制を構築し、引き続き、障害のある学生の権利保障に向けた活動を行っていきたいと思います。
特に、全学をあげて障害のある学生への確実な対応ができること、つまり、教育・研究機関としての普遍的な価値と役割を障害の有無にかかわらず確保することを牽引し、様々な関連リソース(社会的障壁の解消に資する資源)の確保・提供を行います。また、教職員等に対する全学的な啓発・教育も重要な役割のひとつです。京都大学において障害学生支援の機能を学内のインフラ的機能のひとつとして位置づけるために、この度の機構発足をきっかけとして支援体制の適正化・安定化に向けた改善に着手します。
DRC(障害学生支援部門)では、専任のスタッフが、障害があるなどの理由により、修学上の様々な悩みや相談ごとをかかえる学生の相談・支援に応じています。
支援の内容は、修学・研究上で必要となる人的支援(情報保障支援、移動介助等)、支援物品等の貸出、施設・設備の整備などです。お気軽に相談にお越しください。また、人的支援の一部を学生サポーターとして登録した本学の学生が担っています。支援活動の内容にあわせて、適宜、養成・派遣を行っていますので、ご関心のある方は是非ご協力いただければと思います。
自転車マナーについて
安全運転について
自転車に乗る場合は、交通ルールを遵守し、常に安全運転を心掛けるとともに、地域の皆様に迷惑のかかる行為は厳に慎んでください。
自転車安全利用五則
- 自転車は、車道が原則、歩道は例外
- 車道は左側を通行
- 歩道は歩行者優先で、車道寄りを徐行
- 安全ルールを守る(飲酒運転・二人乗り・並進の禁止、夜間のライトの点灯、交差点での信号遵守と一時停止、安全確認の徹底)
- 子供はヘルメット着用
また、「傘差し運転」や携帯電話やイヤホンを使用しながら自転車を運転する「ながら運転」も京都府の条例により禁止されています。
自分の身だけでなく他人も危険にさらすことになるので、絶対にやめてください。
自転車保険について
京都市内・京都府内で自転車に乗る場合、自転車損害賠償保険等の加入が義務づけられています。
必ず自転車保険へ加入してください。また加入済の方も更新手続きを忘れないでください。
キャリア相談会およびインターンシップのイベント開催について
キャリアサポートセンターでは、皆さんの就職活動を支援する様々なイベントを実施しています。4月18日(月曜日)には就職活動キックオフガイダンスを開催し、296名の方が参加されました。
また、経験豊富なキャリアコンサルタントが各部局に出向き、キャリア相談会を開催しています。5月13日(金曜日)にはオンライン(理学部・理学研究科)と対面(工学部)の相談会を行います。対象学部・研究科の学生でなくても参加可能ですので気軽に参加してみてください。途中入退場も可能です。
最近の就職活動においてはインターンシップへの参加が重要になってきています。
5月9日(月曜日)にはこの夏のインターンシップに向けて「インターンシップガイダンス」を開催します。さらに5月16日(月曜日)からは、企業の方をお招きして「2022 京都大学インターンシップキャリアセミナー」を開催します。京大生のためだけに各社がインターンシップの紹介をしてくださる貴重な機会です。多くの回に参加できるようホームページの情報を確認し、計画的に動きましょう。
公式Twitter、学生意見箱
京大生への学生生活支援の一環として、公式Twitterによる情報発信を行っています。各種学生生活支援に関する情報などを積極的にお届けしますので、ご活用ください。
また、京大生のみなさんの学生生活における日頃の疑問やご要望にお応えするため、「学生意見箱」を設けています。こちらも是非ご活用ください。