監事ノート(12)(2007年3月2日)
原 潔
「産学連携・知的財産管理」について監査を実施しました。(監事レポート06-6) 産学連携・知的財産管理に関する活動は、大学の社会貢献の観点から法人化後、特に活発になってきた分野です。産学連携に関わる組織が社会と大学を繋ぐ接点の一つとして組織的に透明で十分機能しているか、担当している人員及び経費の実態について実地に監査しました。
京都大学における産学連携・知財管理に係る業務は活発に行われているものの、国の施策に対応して拡大・進展してきたために組織・人員・経費共に複合的であ り、産学連携及び知財管理の一層の推進のためには組織・人員・経費のあり方を全面的に見直すべき時期に来ていることを指摘しました。すでに担当理事のもと で具体的な検討が始められており、その成果が期待されます。
産学連携・知財管理に関する組織は、大学の組織で最も外部との交流の多い組織ですので常に外部からの視点を持ちつつ、その期待に応え、変化に対応できるように次の諸点を指摘しました。
- 産学連携推進組織の再編の必要性
- 産学連携推進のための基盤的人員と経費の確保
- 有期雇用教職員の処遇改善
- 特許の取り扱い方式の見直し
京都大学の高い知的なポテンシャルを社会に生かすには、大学として産学連携推進用の魅力的なショウウィンドウをデザインする必要性を感じました。
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