監事ノート(7)(2006年7月11日)

監事ノート(7)(2006年7月11日)

原 潔

平成17年度監事監査に関する報告書(PDF)を総長に提出しました。本報告書は、既に3月に公表した監事監査(臨時監査)報告書と共に、年度内に実施した定期監査の結果を併せて取りまとめたものです。

平成17年度は、法人化2年目を迎えて、初年度の過渡的な大学運営から法人化の趣旨である自主的・自律的な大学運営を目標にした新たな試みが検討され、組織改革や業務の見直し等の成案を得た年でありました。監事監査についても試行的な監査から監査の安定性及び質の向上を目指しました。

平成17年度監事監査では、平成16年度に指摘した改善意見に対して、どのような対応がなされ、どれだけ実現されたかを重点項目として監査しました。幸い京都大学においては、指摘した44項目に対して事務改革を始めとして約60%の項目について全学的な取組が行われており、高く評価することができると思います。この他、重点項目として監査した入試、遠隔地施設、環境保全、安全管理、個人情報保護等に関する業務について改善意見を述べました。本報告書によって京都大学における業務の透明性の確保と説明責任の一端を果すことができ、監事監査に基づく意見が、京都大学の理念・目標の実現に役立つことを期待しています。

今年度も、4月に公表した平成18年度監事監査計画(PDF)に基づいて、監事意見への対応状況、学生支援、国際交流、環境マネージメント、施設マネージメント、危機管理、内部統制、産学連携等について監査を実施します。ご関係の方々のご協力をお願いします。