監事ノート(14)(2007年4月19日)
原 潔
平成19年度の監事監査計画(PDF)を策定しました。監査計画は、国立大学法人京都大学監事監査規程に基づいて年度当初に作成することになっています。
監査計画は、業務監査と会計監査について具体的な監査項目を示しています。監査は、年間を通じて行う定期監査と特にテーマを定めて重点的に行う臨時監査に大別されます。定期監査では、主要な会議・催事への出席、資料の閲覧等により定常的な業務について幅広くモニターしてまとめて報告します。一方、臨時監査では定めたテーマについて関係書類等の調査の後、業務の現場で実地に監査します。その過程は、関係者への事前照会、面談、事後確認等を経て行い、監事監査レポートとしてその都度報告します。
平成19年度の臨時監査の主テーマは「過年度の監事監査で述べた監事意見への対応状況」です。これまで過去3年間の監査活動を通じて本学の殆どの業務について業務の効率性、有効性、コンプライアンスの観点から様々な意見(PDF)を述べてきました。その約50%の項目については改善が実施されていますが、なお検討中の課題もあります。こうした課題への取組状況について、
- 監事意見への組織的な取組み状況
- 課題解決へのスピードアップ
- 課題解決への内部統制(統制環境、リスク評価、統制活動、情報と伝達、モニタリング等)の観点から監査したいと考えています。
どの様な組織も、多くの課題を抱えつつ、変化の激しい社会環境下で日々新たな課題が付加されてきます。大学業務について監事が提起した課題への組織的な取組状況を具体例にして、京都大学の組織的な課題解決力を高めるための“課題"を提起できればと考えています。
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