留学手続き4 教育機関の選択

 教育機関の選択は留学準備において非常に重要なポイントです。以下の項目を総合的に考慮して、出願先の絞り込みに役立ててください。希望の条件がすべてかなうことは非常に難しいので、妥協も必要ですが、自分が留学に求めている条件をよく吟味して、優先順位をつけましょう。

1. 専攻分野

自分の希望する専攻分野に関するプログラムが充実している学校を調べます。

2. 学位について

交換留学の場合は、派遣先大学の学位は取得できません。

一般入学で学位等の取得を目的とする場合は、どのような種類の学位や資格を目的とするかを決め、それが日本のどの学位に当てはまるのかを確認することが重要です。

また、一般留学で学位等の取得を目的としない場合には、"non-degree students", "visiting students", "study-abroad students"といった在籍身分がありますが、その際の入学資格、日本の大学との単位互換の可能性などを調べる必要があります。

3. 設置基準や認定状況

日本の大学はすべて、文部科学省(国)によって高等教育機関として認定されていますが、認定のシステムは留学先の国によって異なります。留学後の進学や就職、転校、転部等の際に、留学先で取得した単位や学位が十分に評価されるよう、希望校の設定基準や認定状況に注意してください。

4. 学習環境等

教育機関のタイプ(教育中心か研究中心か)、学生総数、設置区分(公立か私立か)、所在地域の環境・治安、留学生アドバイザー・語学補習プログラムの有無などの条件があります。

5. 費用

学費、生活費、その他の必要経費は、留学の種類、留学期間、国や地域、個人の生活レベルによって異なります。準備できる留学資金や奨学金の可能性について、慎重に検討してください。アルバイトによる収入は見込まないようにしましょう。

6. 住まい

学校に寮があるのか、宿舎情報の提供があるか、アパートやホームステイが可能かなどを事前に確認する必要があります。