教育学研究科 学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー(学位授与基準含む))

本研究科は、教育と人間に関わる多様な事象を対象とした諸科学を考究することにより、理論と実践を結びつけた心、人間、社会についての専門的に高度な識見並びに卓越した研究能力を養成し、さらに広い視野と異質なものへの理解、多面的・総合的な思考力と批判的判断力を形成し、責任感と高い倫理性をもって人間らしさを擁護し促進する態度を啓培することで、多様な人々との協働によって地球社会の調和ある共存に貢献できる高度な専門能力をもつ人材の育成を目的としています。
教育学環専攻として養成すべき人材と、課程修了及び学位授与の基準を課程別に示すと以下の通りです。

教育学環専攻

「人間とは何か、人間にとっての教育とは何か」を、それぞれの専門領域を基本としつつ学際的に、また心、人間、社会をつなぐ「科学知」と、社会における「実践知」を融合させて探究することで、「実践的叡智“フロネシス”」を身につけた、国際水準の研究者や実践的指導者、または未来の教育をデザインしうる教育イノベーターとして国内外で活躍できる人材を育成します。

修士課程

  1. 本研究科の教育目的に沿って設定された授業科目を履修し、所定の数の単位を修得し、修士論文の審査及び試験に合格することが、修士の学位授与の必要要件です。単位を修得すべき授業科目の中には、講義、演習、実習、実験、フィールドワークが含まれます。
  2. 1で示した要件を満たすことを通して、本研究科の教育目的すなわち、理論と実践とを結びつけた心、人間、社会についての高度な専門的識見並びに卓越した研究能力、広い視野と異質なものへの理解、多面的・総合的な思考力と批判的判断力、人間らしさを擁護し促進する態度並びに研究倫理観が、研究成果として実現されているかどうか、さらにその結果として、研究を踏まえ修得した高度な専門的識見、能力をもって社会のさまざまな分野において実践的に活躍できうる人材となっているか、または、さらにより専門的かつ高度な研究者を目指すことができうる能力を備えた人材となっているかどうかが、課程修了の実質的な目安となります。

(学位授与基準)
修士論文は、その論文が教育学分野における学術的意義、新規性等を有しているかどうか、並びに学位申請者が研究遂行力、論理的・批判的思考力、専門的コミュニケーション能力、関連する幅広い専門的識見、学術研究における倫理性等を有しているかどうかを基に審査します。

博士後期課程

各自の研究・学修活動を通して、本研究科の教育目的すなわち、理論と実践とを結びつけた心、人間、社会についての専門的に高度な識見並びに卓越性と独創性を発揮しうる研究能力、広い視野と異質なものへの理解、多面的・総合的な思考力と批判的判断力、人間らしさを擁護し促進する態度が研究成果として実現されているかどうか、さらにはその成果として、それぞれの分野において高度な専門的識見や分析能力等を兼ね備え自立した研究者として貢献できる人材、または指導的役割を担うことができる人材となっているかどうかが、課程修了の実質的な目安となります。その際、臨床実践指導者養成プログラムにおいては、目的に沿って設定された授業科目を履修して所定の数の単位を修得することが必要です。

(学位授与基準)
博士論文は、その論文が教育学分野における学術的意義、独創性等を有しているか、並びに学位申請者が研究に関する企画及び遂行の能力、論理的・批判的思考力、専門的コミュニケーション能力、関連する高度で幅広い専門的識見、学術研究における高い倫理性等を有しているかどうかを基に審査します。

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