京都大学メールマガジン Vol.67

京都大学メールマガジン Vol.67

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京都大学メールマガジン Vol.67
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目次:
◆巻頭言:総長 松本 紘
◆京都大学体育会シリーズ/陸上部主将 農学部3回生 水元惟暁
◆大学の動き
◆研究成果
◆イベントのお知らせ
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◆巻頭言:総長 松本 紘

 新年明けましておめでとうございます。

 昨年は東日本大震災という未曽有の国難にみまわれ、日本社会全体が変革への一歩を余儀なくされた1年でありました。今年は、この新たな局面において、大学の果たすべき責務を肝に銘じ、その責務を十全に果たせるよう、必要となる大学改革、特に以下に示す四つを着実に実行していきたいと思います。

(1)遅れている学生の施設、吉田南構内の寮、教職員の厚生施設などの充実
(2)教養教育を一層充実させるための組織の見直し
(3)学部・大学院・研究所・センターの改組にかかる議論および教職員組織の改組にかかる議論の加速化
(4)入試システムの検討

 なお、大学の責務として、日本の「知」を世界に発信することが現在大いに期待されていると思います。発信内容には文化思想面と科学技術面があります。そのそれぞれ、あるいはその両輪のバランスのとれた運用の姿に対して、昨年1年間国際会議等で海外の人々から日本に対する称賛の声を多数授かりました。震災後の極めて困難な状況においても、秩序を維持し、共に助け合い、未来を目指して起ちあがろうとしている日本の姿は外国からはまさに驚異と感じられるようです。戦後の復興時の日本の奇跡の再来が予感されているのかもしれません。

 このように、世界が日本の姿に強く関心を寄せていることを自覚をし、我々は胸を張って今後、文化思想、科学技術、その文化思想と科学技術の調和の取れた経済、ライフスタイル、社会の運営の仕方といった「知」を世界、とりわけ躍進著しい新興国に向けて、積極的に発信していく必要があり、そして大学はその先頭に立つべきではないでしょうか。

 「知」の発信以外の大学の重要な責務には、「育人」があります。本学はこれまで次世代を担う先見的な研究者を育成するため、各部局の様々な取り組みに加えて、優秀な若手研究者に自由な研究環境を与え、これを全学的に支援する仕組み、白眉プロジェクトを実施してきました。このような若手研究者の先駆的な「育人」の取り組みに加え、大学院教育においても、これまでの研究科の研究を中心とした教育とは異なる教育方針と仕組みに基づく新しい大学院の構想を温めてきたところです。先般、文部科学省の「博士課程教育リーディングプログラム」事業にオールラウンド型「京都大学大学院思修館」が採択されました。これにより、諸分野が連関する地球規模の課題等を解決し、新たなる社会システム構築の核となり、グローバルに活躍できるリーダーを京都大学は「育人」していきます。

 関係者の皆様のさらなるご支援を切にお願いいたします。

 

◆京都大学体育会シリーズ/陸上部主将 農学部3回生 水元惟暁

 我々陸上部は、関西陸上競技対校選手権大会(関西インカレ)での1部昇格、七大戦でのアベック優勝、また関西学生駅伝での上位入賞を目指して日々練習に取り組んでおります。現在部員数は男子108名、女子21名(うちマネージャー7名)という大所帯となり、北部構内の農学部グラウンドにおける毎日の練習も盛り上がりをみせています。

 昨年の結果を振り返りますと、男子は関西インカレ2部3位、七大戦2位と、シーズンの前半は悔しい結果となりましたが、後半は東大戦で戦後最大の点差をつけ2連覇し、関西学生駅伝では20年来最高の関西7位という結果を残すことが出来ました。悔しさと喜びの両方を味わった経験を糧にして、今年こそはとチーム強化に励んでおります。一方女子は、七大戦総合3位、東大戦では6連覇という結果となり、昨年の最初にたてた目標を達成することが出来ました。戦力も充実してきており、来年度は七大戦の優勝も視野に入って来ました。また、個人の結果を見ますと、男子の100mで京大記録を更新することが出来ました。しかし、全日本インカレへの出場者は1名のみであり、今年度は1人でも多くの部員が出場できるように強化を図っております。

 陸上競技の他大学との対校戦では、各種目の順位に応じて各学校に点数が与えられ、その合計得点で競い合います。そのため、勝つためには全員が自分の実力を出し切ることが重要です。競技一つ一つは個人種目ではありますが、チーム内での精神面での結びつきが強く、競技者は自分の競技で周りに刺激を与え、全員がそれを必死に応援することで、選手は実力を出し切るまたはそれ以上の力を出しています。

 様々な考えを持った大人数の部員が一丸となることは困難なことではありますが、それが可能になれば、エネルギーは莫大なものになります。チーム全体が成長し、目標を成し遂げるために努力を重ねていきたいと思っています。

 

◆大学の動き◆

○第5回湯川記念財団・木村利栄理論物理学賞授賞式を開催しました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2011/120118_3.htm

○iCeMSが英国王立化学会(RSC)と共同で、新ジャーナル「バイオマテリアルズ・サイエンス」を発刊します。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2011/120113_3.htm

○大阪京大クラブ平成24年新年祝賀会が開催されました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2011/120110_1.htm

○地域研究統合情報センターがインドネシア・シアクアラ大学津波防災研究センターと研究交流協定を締結しました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2011/111224_1.htm

○総長主催「外国人研究者との交歓会」を開催しました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2011/111219_2.htm

○経営管理大学院が神戸大学大学院経営学研究科と授業科目の相互履修に関する協定書を締結しました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2011/111222_2.htm

○国会議員による京都大学同窓会が開催されました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2011/111212_3.htm

○本学で第1回AEARU漢字文化シンポジウムを開催しました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2011/111216_2.htm

○本学でAEARU 17th Annual General Meetingおよび29th Board of Directors Meetingを開催しました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2011/111214_5.htm

○京大ウィークス期間中に全国各地の10施設が公開イベントを行いました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2011/111023_3.htm

○栄誉
・第2回(平成23年度)日本学術振興会 育志賞に本学から3名が選ばれました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2011/120123_1.htm

・第8回(平成23年度)日本学術振興会賞に本学から6名が選ばれました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2011/120123_2.htm

・原子炉実験所の中村秀仁助教が、文部科学省科学技術政策研究所「科学技術への顕著な貢献2011(ナイスステップな研究者)」に選定されました。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news7/2011/111227_1.htm

 

◆研究成果◆

○認知症や心機能の抑制に関係する受容体の立体構造を世界で初めて解明-より効果的で副作用のない治療薬の探索・設計が可能に-
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2011/120126_1.htm

○生活圏の空間線量率の継続測定を行うKURAMA-IIを開発~福島で路線バスにおける実証試験を開始~
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2011/120126_2.htm

○パーキンソン病の細胞移植治療を検討するためのサルモデル評価系を確立
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2011/120124_1.htm

○DNA分子モーターの動きをナノスケールでコントロールする事に成功-ナノ・メゾ空間での分子ロボットの開発へ-
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2011/120123_1.htm

○神経細胞の配置メカニズムを解明-抑制性神経前駆細胞に特有の移動の機構が明らかに
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2011/120116_2.htm

○皮膚の健康維持に必要な細胞分裂軸方向を制御する遺伝子の発見
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2011/120118_1.htm

○放射光核共鳴散乱法を用いて1000万分の1秒程度の時間で起こるソフトマター中での分子レベルの異方的な運動性を観測することに成功~生体中での分子の運動性の解明へ期待
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2011/120111_1.htm

○ホップの苦味成分を作る遺伝子を発見
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2011/111227_1.htm

○若者の「やる気」:10年の変遷とニート・ひきこもり傾向との関連
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2011/111226_1.htm

 

◆イベントのお知らせ◆

○退職教員最終講義
・齋藤ゆみ・藤田正俊 医学研究科人間健康科学系専攻教授
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120210_1.htm

・金坂清則 人間・環境学研究科教授
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120211_2.htm

・山口良平 人間・環境学研究科教授
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120217_3.htm

・内田賢德 人間・環境学研究科教授
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120217_2.htm

・やまだようこ 教育学研究科教授
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120218_1.htm

・津野洋 工学研究科教授
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120221_1.htm

・依田義丸 人間・環境学研究科教授
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120222_3.htm

・林民生 理学研究科教授
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120224_1.htm

・落合庄治郎 工学研究科教授
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120227_1.htm

○学術情報メディアセンターセミナー 「計算力学の大規模並列計算とプリ・ポスト処理」
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120131_1.htm

○第21回品川セミナー 「スパコンは何がスーパーなのか」
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120203_1.htm

○「第12回京都大学地球環境フォーラム」 「幸福」の価値観と次世代環境人材育成
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120204_1.htm

○人文研アカデミーシンポジウム「日本から見た68年5月」
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120205_1.htm

○公開講座 平成23年度(第75回)京都大学 食と農のマネジメント・セミナー 第1クラス 短期集中講義形式による複式簿記の原理と実践
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120209_1.htm

○京都・大学ミュージアム連携 シンポジウム「いま、大学ミュージアムに求められるもの」
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120211_4.htm

○レクチャーシリーズno.98 ジュニアレクチャー「京都発、沖縄経由、マダガスカル着~蛇をたずねて三十年」
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120211_3.htm

○京都大学市民講座
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120218_2.htm

○第186回アフリカ地域研究会
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120216_1.htm

○京都大学シンポジウムシリーズ 「大震災後を考える」シリーズXIV 「災害と情報学」(第13回情報学シンポジウム)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120217_1.htm

○平成24年度 京の府民大学 アフリカ地域研究資料センター公開講座「アフリカ研究最前線:出会う」
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120915_1.htm

○第11回・12回 iCeMSカフェ(アイセムスカフェ)究めるシリーズ
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120219_2.htm

○科学・技術のこれまでとこれから
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120222_2.htm

○平成23年度京都大学防災研究所研究発表講演会
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120222_5.htm

○第5回 京都大学・神戸大学・大阪大学連携シンポジウム「生活を変えるエネルギーマネジメント-スマートグリッドからスマートコミュニティへ-」
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120222_4.htm

○霊長類研究所 オープンキャンパス・大学院ガイダンス
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120222_1.htm

○アフリカ地域研究資料センター 第7回国際共同研究「アフリカ研究はアフリカの危機にどう対処するか」
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120224_2.htm

○京あるきin東京2012「京都の大学による特別講座」
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news4/2011/120225_1.htm

>>その他のイベント情報はこちらをご覧ください。
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja?type=monthly&c2=1

 

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□編集・発行
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