京都は「大学のまち」といわれるほどに、数多くの大学が市の内外にあります。その多くは、美術館、博物館、資料館といった施設(ミュージアム)をもち、そして、その施設では、教材や研究資料として蓄積されてきたさまざまな美術品、歴史資料など、つまり、文化遺産の数々を収蔵し、その収蔵品を展覧会というかたちで公開しています。しかし、大学におけるこれらの活動は、あまり知られていないかもしれません。
このたび、京都市内外にある13大学14のミュージアムが連携して、「京都・大学ミュージアム連携」を立ち上げました。この「京都・大学ミュージアム連携」は、2011年度文化庁助成「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」に採択された「京都のミュージアム活性化プロジェクト」の一環として設置されたもので、各大学ミュージアムが収蔵する資料を、より有効に活用し、より多くの方に知っていただくために、共同してさまざまな事業を行ってゆきます。
その最初の事業として、2012年2月11日シンポジウムを開催して、京都の大学ミュージアムが手を取りあったとき、教育や研究、さらには京都のまちの活性化にどのような成果・効果をあげることができるかを考えてみたいと思います。これからは、大学ミュージアムの活動も閉じたものではなく、社会に対して開かれたものであるべきです。開かれた大学ミュージアムが、社会にとってどのような役割を果たすことができるのか、このシンポジウムではその可能性を探ってみたいと思います。
京都・大学ミュージアム連携 実行委員会 委員長
並木誠士
日時
2012年2月11日(土曜日・祝日) 13時00分~17時00分(12時30分開場)
場所
京都工芸繊維大学センターホール
http://www.kit.ac.jp/02/matugasaki.html
プログラム
12時30分 | 開場 |
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13時00分~13時15分 | プロジェクトの趣旨説明 |
13時15分~14時00分 | 基調講演「いま、大学ミュージアムに求められるもの」 建畠晢(京都市立芸術大学学長) |
14時15分~15時15分 | パネリスト発表 「地域美術館の新たな可能性と、<発見する>鑑賞力の薦め」 尾崎眞人(京都市美術館学芸課長) 「メディア側から見た大学の美術館」 太田垣實(美術評論家・大阪成蹊大学芸術学部教授) 「京都観光とミュージアム」 山村純也(株式会社らくたび代表取締役) 「大学ミュージアム連携の可能性」 並木誠士(京都・大学ミュージアム連携実行委員会委員長、京都工芸繊維大学美術工芸資料館館長) |
15時30分~17時00分 | ディスカッション |
※当日は、各大学ミュージアムを紹介するブースを設けます。
参加費
無料
申し込み
不要(先着700名)
問い合わせ先
京都大学総合博物館
〒606-8501 京都市左京区吉田本町
TEL: 075-753-3272、FAX: 075-753-3277
企画
京都・大学ミュージアム連携実行委員会
(以下、構成機関)
大谷大学博物館
京都教育大学教育資料館まなびの森ミュージアム
京都工芸繊維大学美術工芸資料館
京都嵯峨芸術大学附属博物館
京都市立芸術大学芸術資料館
京都精華大学ギャラリーフロール
京都造形芸術大学芸術館
京都大学総合博物館
同志社大学歴史資料館
花園大学歴史博物館
佛教大学宗教文化ミュージアム
立命館大学国際平和ミュージアム
立命館大学アート・リサーチセンター
龍谷大学龍谷ミュージアム
共催
京都工芸繊維大学