※ 「共同展示の日時」を変更しました。(2012年2月14日)
京都大学アフリカ地域研究資料センターでは、「アフリカ研究はアフリカの危機にどう対処するか」を主題とした国際共同研究フォーラムを平成22年7月に開始しました。最終回となる第7回フォーラムは、アフリカにおけるものつくりの知識と技術とその直面する問題点をテーマに、これまでの視点をこえるアプローチをめざして、5人の研究者が最新の研究成果を発表します。アフリカにおける在来のものつくりに関心をお持ちの方はもちろん、広くアフリカの未来に関心を寄せておられる皆様のご来聴をお待ちしております。
この催しは、昨年度開催の予定でしたが、東日本大震災のため延期していたものです。
アフリカ地域研究資料センター長 重田眞義
「アフリカにおける社会的な性差を基盤にした知識や技法を理解するためのあらたなアプローチ」
日時
平成24年2月24日(金曜日) 10時00分~18時00分
場所
稲盛記念館3階 大会議室
発表者
THUBAUVILLE Sophia(フロベニウス研究所、ドイツ)
"The bride time among the Maale as a period of preparation and Consolidation"
ARTHUR John W.(南フロリダ・セントピータースバーグ大学、USA)
"Transforming clay : Gamo caste, gender, and pottery of southwestern Ethiopia"
ARTHUR Kathy(南フロリダ・セントピータースバーグ大学、USA)
"Material Entanglements: Ritual, Gender, and Politics among the Borada of southern Ethiopia"
金子守恵(京都大学)
"Transmigration among Aari Women Potters in Southwestern Ethiopia and the Accumulation of their Experience in Pottery-making Techniques"
板垣順平(大阪芸術大学)
"Gender-based Techniques Related to Tradition Amhara Textile Weaving in Northern Ethiopia"
コメンテーター
後藤明(南山大学)
杉山祐子(弘前大学)
大西秀之(同志社女子大学)
重田眞義(京都大学)
趣旨
これまでアフリカの人びとは、土器から家に至るまで、生活に必要なさまざまな「もの」を、地域で手に入る素材をつかってつくり使用してきました。現代のアフリカでは、地域の外から、多種多様な新しい「もの」が取り入れられ、在来の「もの」を喪失させるような「危機」が生じているいっぽうで、在来のものつくりは健在であるともいえます。このフォーラムでは、アフリカのものつくりに関する研究を続けてきた民族考古学や人類学分野の研究者が、知識や技法の継承と変化に注目して、なぜ在来の「もの」が製作され使用されつづけているかに迫ります。アフリカの人びとの生業に、性分業が非常に明確であるという点にも注目し、ジェンダーの視点をとりいれながらアフリカにおけるものつくりの「危機」を論じます。
参加申し込み
不要
使用言語
シンポジウムは英語で行われます。同時通訳はありません。
主催
京都大学アフリカ地域研究資料センター
共催
科学研究費(基盤A)「アフリカ在来知の生成と共有の場における実践的地域研究:新たなコミュニティ像の探求」
共同展示:京都大学アフリカ地域研究資料センターとフロベニウス研究所のアフリカ研究のあゆみ
また上記の催しに関連し、「共同展示:京都大学アフリカ地域研究資料センターとフロベニウス研究所のアフリカ研究のあゆみ」も行います。
日時
2月23日(木曜日)13時30分~17時00分
2月24日(金曜日)10時00分~17時00分
2月22日(水曜日)~24日(金曜日)
22日(水曜日) 13時30分~17時00分/23日(木曜日)、24日(金曜日) 10時00分~17時00分
※23日(木曜日)13時30分よりフロベニウス研究所のSophia Thubauville氏によるサロントークもあります。
場所
稲盛財団記念館3階 小会議室1
問い合わせ先
京都大学アフリカ地域研究資料センター
〒606-8501 京都市左京区吉田下阿達町46
電話: 075-753-7803
E-mail: caas*jambo.africa.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)