産官学民コンソーシアム“PEGASAS”が考えるHealthy Smart Cityの構造モデル -「健康・医療・介護」の視点から超少子・超高齢社会の新しいあり方を提案-

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 超少子・超高齢社会において、全世代が多様な価値観のもとに活動し、健康、QOL、Well-Beingの向上と自己実現を行える社会が求められています。生きがいや健康・幸福(Well-Being)を目指す社会を実現するためには、そういう「まち」のモデル、即ちビジョンが必要です。

 このようなモデルを考え実現していくためには、まず、本学内でまちづくりに係る研究を行う、多数の学問領域の研究者で京都大学超高齢社会デザイン価値創造ユニットを公式に立ち上げました。このユニットでの活動をベースに、企業、行政、アカデミア、そして人々が協働して力を発揮し貢献していく、オープンイノベーションプラットフォームという場の必要性を感じ、産官学民コンソーシアム“PEGASAS”(PEGASAS:Open-Innovation Platform of All-area Enterprises, Governments and Academia to Design and Realize Super-Aging Societies)が組織されました。

 超高齢社会デザイン価値創造ユニットを基盤としたPEGASASでは、あらゆるデータ、科学・技術を活用し、客観的な指標を把握しつつ、新しい産業エコシステムと社会の構築を目指します。議論を重ね、産官学民の技術革新にあふれ、Well-Beingを目的としたまちづくりに必要な領域である住居、交通、食・農業をはじめ、社会的包摂、社会参加・スポーツ・芸術、学習、先進技術の応用など12の領域のあり方の提案を、都会や郊外などを限定せず「Healthy Smart Cityの構造モデル」としてとりまとめました。

 2022年3月29日の記者発表では、フィンランド大使館商務部と共催し、PEGASASの構造モデルととても親和性のあるフィンランドの取組みが紹介されました。