本学が主幹校として、BXAI Summer Program 2019を開催し、84名の奨学生が参加しました。本プログラムは、百賢亜洲研究院 ( BXAI: Bai Xian Asia Institute) の奨学金「アジア未来リーダー育成奨学金プログラム( AFLSP: Asian Future Leaders Scholarship Program」 の一環として、毎年夏に実施されています。様々な国籍を有する奨学生が一堂に集まり、講演やワークショップ、文化活動等を通じて相互理解を深め、異文化交流やリーダーシップ育成等の機会となっています。
本プログラムは、川添信介 理事・副学長によるキックオフスピーチで始まりました。8月7日から10日に大阪会場で行われたセッションでは、リーダーシップやチームビルディングのための講義を行いました。8月11日には本学にて 、村上章 農学研究科長の挨拶の後、本学や京都についてのオリエンテーションとキャンパスツアーを実施しました。
8月12日から14日には、岐阜でエクスカーションを実施し、パブリックスピーキングやセルフ・アウェアネスのワークショップを行いました。その後、参加者は、郡上八幡市の郡上おどりに参加し、また世界遺産・白川郷を訪問するなど日本文化への理解を深めました。
8月15日から17日にかけて、本学にて「Harmonious Co-existence」のテーマのもと、秋津元輝 農学研究科副研究科長、神崎護 同教授、近藤直 同教授、鬼頭弥生 同講師がモデレーターとなり、それぞれ、(1)Sustainable Food Systems: Smart Agriculture and Food Security(2)Coexistence for the Future: Urban and Rural, Humans and AI(3)Innovation and Longstanding Business: Kyoto’s Longstanding Companiesの3つのアカデミックセッションを行いました。セッション(2)では趙亮 総合生存学館准教授が講義を行いました。多岐に渡る研究テーマに、奨学生は強い興味を持って議論に参加しました。
また、日本文化を学ぶ機会として、奨学生らは和菓子作り・和太鼓・座禅を3グループに分かれて体験しました。8月20日には、9つのグループがそれぞれの研究テーマに沿ったプレゼンテーションを行いました。同日には、BXAI創業者で実業家のRonald Chao氏を招き、パネルディスカッションが行われ、異文化理解の育成の重要性・リーダーシップについてのアドバイスなど、さまざまな意見交換を行いました。
プログラム最終日にはシンガポールの著名な指揮者であるJason Lai氏の講演が行われ、その後閉会式を行い、川添理事・副学長と 内田勝一 Bai Xian Asia Institute Academic Committee 代表のス ピーチにて幕を閉じました。
参加した奨学生は、様々な講義を受講し、闊達な討議を重ねるなかで相互理解を深め、また、異なる国籍・背景を持つ学生、本学学生からなるアドバイザーと2週間生活を共にすることにより、深い友情を育みました。
集合写真
「Asian Future Leaders Scholarship Program」(アジア未来リーダー育成奨学金プログラム)
アジア太平洋地域内での、海外留学を望むアジアの若者たちを支援し、異文化間理解を深め、将来のアジア及び世界の友好・発展に寄与する人材を育成することを目的として、百賢亜洲研究院(Bai Xian Asia Institute)が主体となって2014年より開始されたプログラムです。京都大学を含む日中6大学が重点大学(Anchor Universities)として選ばれ、重点大学とその他の参加大学において毎年100名程度の奨学生を受け入れています。本学では毎年10名の奨学生を受け入れ、また2名の交換留学生派遣を実施しています。
- アジア未来リーダー育成奨学金プログラム (AFLSP)
http://www.opir.kyoto-u.ac.jp/study/visa/asian/ - 百賢亜洲研究院(Bai Xian Asia Institute)
https://www.bxai.org/