2025年度 新入生向け救命救急講習を実施しました

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 新入生を対象にしたガイダンスの一環として、2025年4月2日から4日にかけて、胸骨圧迫と自動体外式除細動器(automated external defibrillator:AED)の使い方を学ぶ救命救急講習を実施しました。

 本学では、2015年度より、医学研究科 人間健康科学系専攻が中心となり、国際高等教育院所掌のもと、医学研究科の予防医療学分野と初期診療・救急医学分野および人間・環境学研究科と連携を図り本講習を行っています。

 学部を問わず毎年約3,000名もの新入生を対象に胸骨圧迫とAEDの使い方の実技指導を継続的に実施しており、本学の特徴的な取り組みの1つとなっています。2023年5月には、講習を受講した当時1年生の学生2名が路上で倒れていた男性に遭遇し、救急隊員が到着するまでの間、学んだことを生かし適切な処置を行い、男性は無事に救命され社会復帰に至ったという事例がありました。

 2025年度は2,918名の入学者を対象に、のべ200名の教員が協力して講習を行いました。講習後のアンケートでは、回答者のうち99%の学生が救命処置の流れを理解でき、さらに新入生ガイダンスで救命処置を学ぶことは有意義だと回答しました。自由記載欄では、「しっかりと覚えることができたのでもし倒れている人がいたら進んで動きたいと思う」、「この講義で実際救われる命があると実感でき、とても有意義だった」、「AEDの場所を確認して非常時はすぐに対応できるようにしたいです」などの声が寄せられました。

 心停止現場に遭遇したとき、ためらいや不安を感じることは自然なことです。心肺蘇生のスキルを身につけた本学の学生が、その一歩踏み出して救命処置を行える人に育ってくれることを願っています。

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2人1組となりトレーニングキットを使い練習を開始する様子
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胸骨圧迫の練習

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学生の声を含めた詳細な報告書は、医学研究科のホームページにて公開予定です。