いろんな人や機関に相談して情報を集めましょう。留学についての情報収集や意思決定は、根気と決断力を必要とする作業ですが、それがあなたの将来を決定していくのですから、他人任せではなく自分でしましょう。また、確実な情報を収集するために、二次的資料(まごびき)ではなく、当該機関が直接提供する資料を使いましょう。
1. 必要な情報
多くの場合、必要な情報として、以下のことが挙げられます。
項目 | 要点 |
---|---|
留学先の国の教育制度について | |
1. 入学に必要な学歴は? | 日本の高校卒業後すぐには現地の大学への入学資格がない国もある。 |
2. 修業年限、取得できる単位や資格は? | 国・専攻により異なる。 |
3. 学年度・学期制は? | 入学時期が日本と異なる国も多い。 |
教育機関について | |
1. 認定を受けているか? | 非認定校では、ビザが取得できなかったり、進学・転学・就職の際にデメリットがある国もある。 |
2. 入学に必要な学力・語学力は? | TOEFLなどの語学試験の受験が必要な場合もある。 |
3. 学費・生活費はいくらか? | 自国の学生と外国人留学生で学費が異なる国もある。 |
4. 出願・手続方法は? | 締切日前でも応募が定員に達すれば募集を打ち切る場合もある。 |
5. 環境、施設、住居、保険、各種相談先は? | 留学先校が紹介してくれる場合もある。 |
入国・滞在に必要な手続 | |
1. ビザ取得は必要か? | |
2. 保証人・健康診断・予防接種等は必要か? |
2. 情報源
留学生ラウンジ「きずな」
国際交流センターの西隣にある留学生ラウンジ「きずな」には、大学間学生交流協定に基づく派遣留学の協定校から送付される資料、留学関連の書籍、外国の雑誌、外国語の新聞等が置かれています。また、定期的に交流イベントが行なわれているので、イベントを通じて留学生と知り合いになり、留学生活などについて質問をしてみるのもいいでしょう。
国際交流センター海外留学担当教員
国際交流センターでは、海外留学担当の教員が、相談に応じています。事前にメールで予約を取ってください。
- 長山 浩章教授 h.nagayama*aw8.ecs.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
- 青谷 正妥准教授 aotani*aoitani.net (*を@に変えてください)
※ 派遣留学についてのシステムや学内応募に関する質問は以下の留学生課派遣留学担当者まで
- メールアドレス ryuga-exchange*mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (*を@に変えてください)
京都大学附属図書館
外国語の新聞、外国語の雑誌などが、一階の閲覧室で自由に読めます。
関係機関と、そのウェブサイト
営利を主要目的としない、公共性の高い公的機関やその外郭団体は、あなたの調べたい事柄の長所・短所について、情報を提供してくれる貴重な情報源です。独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)、各国大使館、教育文化機関、日本各地の国際交流協会などはその一例です。インターネットで下調べを済ませ、さらに質問や知りたいことがあれば、実際に足を運んでみることが大切です。
留学フェア
各国の公的機関が主催するものと、留学斡旋業者などの民間団体が主催するものがあります。情報提供や留学相談が行なわれます。
関連図書
留学関連の書籍はたくさん出ています。留学生ラウンジ「きずな」や附属図書館、書店等で、なるべく新しい情報を参考にしましょう。
学術文献
特に大学院留学では、専攻分野の文献、資料、学術論文等から、国内外で著名な研究者を知ることができます。
留学のススメ
国際交流センターおよび留学生課では、「留学のススメ」と題した説明会を年間を通じて開催し、さまざまな留学情報を提供しています。自分に合った留学スタイルを見つける手がかりとして、積極的に参加してみましょう。
3. 留学斡旋(あっせん)業者について
海外留学には、自分で考え、判断し、行動していく自主性が不可欠であり、留学準備・手続は自分で進めることが基本です。しかし、留学先の紹介や手続などを斡旋業者に依頼する人もいるでしょう。現在のところ、留学斡旋業は許認可制ではありません。斡旋業者と現地学校により、手数料やサービス内容等が異なります。業者を選ぶ際には、派遣実績、情報公開度、業者と留学先の学校との関係、現実的な選択を勧めているか、契約内容、料金体系、責任の範囲、免責事項などに留意しながら、複数業者を比較検討して慎重に選びましょう。