第4回 令和6年3月18日(月曜日)開催

議事

  1. 執行部の体制について
  2. 国立大学法人京都大学の組織に関する規程の一部改正について
  3. 研究代表者等特別手当の新設に伴う国立大学法人京都大学教職員給与規程等の一部改正について
  4. 法定事項への対応に伴う国立大学法人京都大学教職員給与規程等の一部改正について
  5. 令和6年度予算(案)について
  6. 令和6年度資金管理計画(案)について

議事録

出席者: 湊総長(議長)
天野委員、安藤委員、伊佐委員、伊藤委員、岩井委員、上田委員、木津委員、串田委員、佐藤委員、竹田委員、多田委員、中西委員、西山委員、長谷川委員、平野(俊)委員、平野(信)委員、町田委員、村尾委員、森委員
欠席者: 門川委員、西脇委員
オブザーバー: 山口監事、西村監事
  • 令和5年度第3回経営協議会議事録(案)について、確認のうえ、原案どおり承認された。

議事

  1. 執行部の体制について
    令和6年4月1日付けで就任予定の理事について説明があり、意見を聴取した。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○:成長戦略本部に対して専任の理事が1名いても良いのではないかと思う。
    ●:財務面全体の管理としてはCFOであるが、しばらくの間は個々の事業のレポートは個別の理事に紐づくことを考えている。
  2. 国立大学法人京都大学の組織に関する規程の一部改正について
    成長戦略本部の設置に伴い、所要の改正を行う旨説明があり、審議の結果、了承された。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○:京都大学は非常に大きな組織になってきており、取り組むべきことも多岐にわたっているなかで、資源の集中、レポーティングライン(権限と責任)を明確化し、なるべくフラットな組織にするという趣旨を全面的に支持する。
    ○:イノベーションを自由な発想に基づいて伸ばしていくという点と、組織全体のガバナンスの両立は難しいところであるが、問題意識と工夫について伺いたい。
    ○:全体最適を考えると利害関係がぶつかる場合が出てくると思うが、どのように調整をすることを考えているか。
    ●:これまで主に産学連携や基金等の事業に関わる組織は、それぞれが独立して個別に動いており、それを統一して、大学全体として集約し、グリップすることが成長戦略本部設置の大きな動機の1つである。全体最適の観点では、ミドルオフィスのようなところで、フロントオフィスの人の流れをマネージして、いかに効率良くするかが大きな鍵であると思っている。
    ○:成長戦略本部を先行モデルとして具体的に全体に広げてくことが京都大学の活性化にとっては非常に重要である。
    ○:研究成果の社会実装は様々なパターンがあるなかで、大学の相談窓口がどこであるかということが分かりにくいので、分かりやすくしてもらえると有難い。
    ●:相談窓口についてご指摘のとおりであり、もう少し明示的にしたいと考えている。
    ○:教育研究と事務組織という体制の在り方の見直しについて、高等研究院ではWPIの取組み等で先例があると思うので、良い点と悪い点を評価しながら、良い連携体制を構築いただきたい。
  3. 研究代表者等特別手当の新設に伴う国立大学法人京都大学教職員給与規程の一部改正について
    競争的研究費の直接経費から研究代表者の人件費を支出する制度(PI人件費制度)の見直しに伴い、研究代表者等特別手当を新設するため、以下の給与規程等について所要の改正を行う旨説明があり、審議の結果、了承された。
    1. 国立大学法人京都大学教職員給与規程
    2. 国立大学法人京都大学年俸制教員給与規程
    3. 国立大学法人京都大学支援職員就業規則
      委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
      ○:本制度を京都大学に取り入れるにあたり課題が生じることがあると思うが、長期的な目線で総長はどのように考えておられるか。
      ●:エクストラな研究に対してそれなりのインセンティブがあることは必要であるが、研究の量や質に対応したものであるという合意が必要であると思う。
  4. 法定事項への対応に伴う国立大学法人京都大学教職員給与規程等の一部改正について
    法定事項に対応するため、以下の給与規程等について所要の改正を行う旨及び今後の対応について説明があり、審議の結果、了承された。
    1. 国立大学法人京都大学教職員給与規程
    2. 国立大学法人京都大学年俸制教員給与規程
    3. 国立大学法人京都大学特定有期雇用教職員就業規則
    4. 国立大学法人京都大学支援職員就業規則
    5. 国立大学法人京都大学有期雇用教職員就業規則
    6. 国立大学法人京都大学時間雇用教職員就業規則
    7. 国立大学法人京都大学外国人教師就業規則
    8. 国立大学法人京都大学招へい研究員就業規則
  5. 令和6年度予算(案)について
    令和6年度予算(案)について説明があり、審議の結果、了承された。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○:京都大学のより付加価値の高い研究あるいは教育活動を行うためには新陳代謝が非常に重要である。この点について、必要な検討を進めるとあるが、このポイントを伺いたい。
    ●:運営費交付金について、基盤的経費からの一定率減額分を原資としてプロジェクトや新たな組織の整備のための紐付き予算として再配分され、その後基幹経費化してきた経緯がある。基幹経費化した予算について、当初の目的と現状を照らして見直しを図っていくことが必要と考えている。
    ○:新陳代謝を促そうと思うと、学内での合意を得るために、ビジョンやパーパス、評価の基軸を明確にすべきであると思う。
    ○:予算について、病院とその他、キャンパス別、工学系別等があれば分かりやすく、サポートの方法を考えることにつながると思う。
  6. 令和6年度資金管理計画(案)について
    令和6年度資金管理計画(案)について説明があり、審議の結果、了承された。
    委員による主な意見は次のとおり(○:質問・意見 ●:説明・回答)
    ○:資金管理計画について、状況の変化に応じて運用方針を見直すべきであり、運用に関する体制整備を行うべきである。
    ○:計画の数値は目標であるので、現実の状況を加味した大学としての目標値を反映すべきであると思う。
    ●:運用方針については見直しを行っているところであり、運用体制についても委員の皆さまの意見を聞きながら整備をしていく必要があると考えている。

報告

  1. 農学研究科栽培植物起原学研究室敷地の一部処分について
    向日市から道路改良事業のため取得したい旨の要望があった、農学研究科栽培植物起原学研究室敷地の一部について、向日市に譲渡した旨の報告があった。
  2. 経営協議会学内委員について
    令和6年3月31日付けで退任予定の経営協議会委員および令和6年4月1日付けで就任予定の経営協議会委員について報告があった。