監事ノート(15)(2011年9月15日)

監事ノート(15)(2011年9月15日)

 節電も伴った厳しい暑さを乗り越え秋を迎えました。日中は厳しい暑さが続いていますが、朝夕は清々しく、日陰の風に秋を見出すことができるようになりました。

 早や本年度も半期が過ぎようとしています。定期監査を終え、8月には臨時監査で訪問できない部局-飛騨天文台および霊長類研究所-を訪問させていただきました。

 本年度は、臨時監査における監査の視点として「本部と部局の連携」を取り上げ、臨時監査の本部部門監査を通じて本部から見た「本部と部局の連携」に関する課題を見出すとともに、臨時監査の部局監査や部局訪問を通じて部局から見た「本部と部局の連携」に関する課題を見出し、本年度末には「本部と部局の連携」を強化するための提言をしたいと考えています。

 本年度の臨時監査も「自学自習の支援体制の強化および学習・助言体制の拡充に向けた取組」を終え、現在「研究環境整備に対する取組」を往査中です。いずれの臨時監査テーマにおいても多くの施策が実行されています。担当部門においては、各施策の実行にともない、対象者に対してアンケート調査を実施したり、対象部門の意見を聴取されたりしています。対象者や対象部門からさまざまな意見が出されますが、さまざまな意見を整理し、さまざまな意見から重要な課題を抽出し、課題解決のため具体的な方法を立案のうえ、各施策の改善を実行し、より充実した内容にしていくことが重要です。各施策において担当者が出された意見を整理して課題を抽出し、課題解決のための具体的方策を検討・実施されていると思いますが、「意見を整理し、課題を抽出する仕組」「課題解決のための具体的な方策を立案のうえ改善を実行する仕組」が組織(課、部)に中に組み込まれていることが望ましいと思います。これらの「仕組」が組織の中に組み込まれていれば、担当者が交代しても「仕組」を通じて組織内の改善が実行されるからです。各施策の実行に際して改善が繰り返されていけば、各施策が内実のあるものになっていくに違いありません。

 本年度も半期が過ぎようとしており、私たちは本年度の折り返し点におります。本年度は第二期中期計画の2年目であり、中期計画を本格的に実行に移し、中期計画の成果を見通せるような年とせねばならないと思います。その意味でも今一度本年度の年度計画の進捗状況を点検し、これまでの2年間の年度計画の実行をしっかりと確認し、未着手のテーマがあればその原因を究明して着手できる条件整備を整えることが必要です。私たちを取り巻く環境は厳しい状況になりつつありますが、本年度は中期計画の成果を見通すことができる年にしていただきたいと思います。