畑 守人
現職 弁護士(竹林・畑・中川・福島法律事務所)
4月1日に佐々木監事の後任として国立大学法人京都大学の監事に就任いたしました。私は38年間弁護士として活動し、コンプライアンス、リスクマネジメントの視点から多くの企業、団体にリーガルサービスを提供してきました。しかしながら、京都大学は、10学部、17大学院研究科・専門職大学院に加えて数多くの研究所、教育研究施設等を有し、約5,400名の職員と約22,700名の学生を擁する巨大な組織であり、また法人化以前に長年に亘って培われた風土がありますから、従来の経験がどれ程役立つのか、不安に思っています。
幸い先任で常勤の平井紀夫監事は、企業経営に携わり、また4年間総長特別顧問を務めておられ、大学組織・業務に通じるだけでなく、その経営にも優れた識見を持っておられるので、安心しています。
今日、国立大学は優秀な人材を育成し、優れた研究成果を挙げるだけでなく、社会に対する貢献も必要となっており、社会の見方も厳しくなっています。また、情報の開示など透明化も求められており、これらの要請に応えることも大学の重要な業務であり、それが大学の社会的評価を高めることになります。
私は業務の適正な運営の視点から業務監査にあたり、その責任を果たしたいと存じます。
皆様方のご指導、ご協力をお願い申し上げます。