長鎖シーケンスによるヒト免疫細胞のRNAデータベースの構築―自己免疫疾患やアルツハイマー病などの免疫関連疾患の病態解明と新規治療法開発へ新たな可能性―

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 石濱泰 薬学研究科教授、高地雄太 東京医科歯科大学教授、稲毛純 同特別研究員(PD)、金子祐子 慶應義塾大学教授と、鈴木亜香里 理化学研究所上級研究員、石垣和慶 同チームリーダー、山本一彦 同センター長との共同研究グループは、転写産物の多様性が複雑疾患の発症に関与するメカニズムの解明のために、長鎖RNAシーケンス技術を用いてヒト免疫細胞に特化した転写産物のデータベース(TRAILS)を開発しました。TRAILSを活用した解析によって、自己免疫疾患などの新規発症メカニズムが明らかとなりました。

 本研究成果は、2024年5月28日に、国際科学誌「Nature Communications」にオンライン掲載されました。

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長鎖RNAシーケンス技術による、ヒト免疫細胞に特化した転写産物データベース(TRAILS)の構築
研究者情報
書誌情報

【DOI】
https://doi.org/10.1038/s41467-024-48615-4

【書誌情報】
Jun Inamo, Akari Suzuki, Mahoko Takahashi Ueda, Kensuke Yamaguchi, Hiroshi Nishida, Katsuya Suzuki, Yuko Kaneko, Tsutomu Takeuchi, Hiroaki Hatano, Kazuyoshi Ishigaki, Yasushi Ishihama, Kazuhiko Yamamoto, Yuta Kochi (2024). Long-read sequencing for 29 immune cell subsets reveals disease-linked isoforms. Nature Communications, 15, 4285.