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毒をもつ動物は、鮮やかでコントラストの強い体色をしていることがあります。このような体色は警告色と呼ばれ、捕食者に対する警告シグナルとして機能します。しかし、目立つことは代償を伴うかもしれません。
伊藤僚祐 農学研究科研究員、福山伊吹 人間・環境学研究科博士課程学生、児島庸介 東邦大学講師、 大久保祐作 岡山大学講師、Andrew M. Durso フロリダ・ガルフ・コースト大学助教の研究グループは、被食者であると同時に捕食者でもあるヘビを対象に種間比較を行いました。その結果、ヘビにおいては、餌動物に目立ってしまうことによる不利益が、警告色や擬態の進化・多様性において重要な要因となっている証拠が得られました。
本研究成果は、2024年3月4日に、国際学術誌「Proceedings of the National Academy of Science」に掲載されました。
詳しい研究内容について
書誌情報
【DOI】
https://doi.org/10.1073/pnas.2318857121
【書誌情報】
Yosuke Kojima, Ryosuke K. Ito, Ibuki Fukuyama, Yusaku Ohkubo, Andrew M. Durso (2024). Foraging predicts the evolution of warning coloration and mimicry in snakes. Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS), 121(11):e2318857121.