抗酸菌における決定的な休眠誘導機構を発見-天然変性タンパク質による新規のDNA凝集メカニズム-

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 清水将裕 複合原子力科学研究所助教らの研究グループは、西山晃史 新潟大学講師、松本壮吉 同教授、古寺哲幸 金沢大学教授、眞栁浩太 九州大学講師、山口雄大 大阪公立大学助教(現:国立感染症研究所主任研究官)、伊東孝祐 新潟大学准教授との共同研究で、抗酸菌の天然変性ヒストン様タンパク質mycobacterial DNA-binding protein 1(MDP1)が、他の核酸結合タンパク質では報告のない、天然変性領域を介した新規のDNA凝集メカニズムを介して抗酸菌の休眠を誘導することを明らかにしました。

 本研究成果は、2024年1月25日に、国際学術誌「Nucleic Acids Research」に掲載されました。

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研究者情報
書誌情報

【DOI】
https://doi.org/10.1093/nar/gkad1149

【KURENAIアクセスURL】
http://hdl.handle.net/2433/287026

【書誌情報】
Akihito Nishiyama, Masahiro Shimizu, Tomoyuki Narita, Noriyuki Kodera, Yuriko Ozeki, Akira Yokoyama, Kouta Mayanagi, Takehiro Yamaguchi, Mariko Hakamata, Amina Kaboso Shaban, Yoshitaka Tateishi, Kosuke Ito, Sohkichi Matsumoto (2024). Dynamic action of an intrinsically disordered protein in DNA compaction that induces mycobacterial dormancy. Nucleic Acids Research, 52(2), 816-830.