低施肥でも穂数が減らず、収量を確保できるイネを開発―ゲノム編集技術で、SDGs時代の新しいイネ遺伝資源を創成―

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※ 本文を一部修正しました。(2023年10月17日)

 山口信次郎 化学研究所教授、増口潔 同助教、井澤毅 東京大学教授、杉本和彦 農業・食品産業技術総合研究機構主任研究員(現:同領域長)らによる研究グループは、イネが施肥を受けた際に分げつ数(穂数)が増える分子メカニズムについて、植物ホルモンの一種であるストリゴラクトンの生合成に関わるOs1900遺伝子の転写(mRNA量)が施肥刺激によって減少することが主要な原因であることを明らかにしました。また、そのOs1900遺伝子の発現箇所・タイミングを変える変異を利用して、低施肥でも穂数が減らず、収量性を維持できる新規改良Os1900遺伝子を創出しました。

 本研究成果は、2023年6月8日に、国際学術誌「Nature Communications」にオンライン掲載されました。

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Os1900遺伝子とOs5100遺伝子の二重変異体は分げつ数が増加し、結果として穂数も増加
研究者情報
書誌情報

【DOI】
https://doi.org/10.1038/s41467-023-38670-8

【KURENAIアクセスURL】
http://hdl.handle.net/2433/283305

【書誌情報】
Jinying Cui, Noriko Nishide, Kiyoshi Mashiguchi, Kana Kuroha, Masayuki Miya, Kazuhiko Sugimoto, Jun-Ichi Itoh, Shinjiro Yamaguchi, Takeshi Izawa (2023). Fertilization controls tiller numbers via transcriptional regulation of a MAX1-like gene in rice cultivation. Nature Communications, 14:3191.

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