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矢野浩之 生存圏研究所教授は、新エネルギー・産業技術総合開発機構および産業技術総合研究所と共同で、プラスチック補強用機能性ナノ繊維として用いられるアセチル化リグノセルロースナノファイバー(CNF)が、高い生分解性を持つことを確認しました。
CNFは、木質バイオマスを原料とし、鋼鉄の5分の1の軽さで5倍以上の強度を備える素材です。
本研究成果は、生分解性プラスチックをアセチル化リグノCNFで補強することによる、高強度の生分解性プラスチック複合材料の開発につながることが期待されます。一般に強度が不足するとされる生分解性プラスチックの高強度化が実現できれば、用途が拡大でき、近年注目されている海洋プラスチックごみやマイクロプラスチックの問題解決にも貢献すると考えられます。
本研究成果は、2019年6月3日から7日に開催された国際会議「2019 International Conference on Nanotechnology for Renewable Materials(TAPPI Nano 2019)」で発表されました。