本学卒業生の山西利和さんが、第108回日本陸上競技選手権大会において世界新記録で優勝されました

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 本学卒業生の山西利和さん(工学部卒、現・愛知製鋼株式会社)が、第108回日本陸上競技選手権大会の20km競歩において世界新記録で優勝されました。

 山西さんは本学陸上競技部出身で、第17回・第18回世界陸上競技選手権大会男子20km競歩優勝、東京2020オリンピック競技大会銅メダル等、数々の功績をあげられています。

湊 長博総長のコメント

 日本陸上競技選手権大会 20km競歩において、本学卒業生の山西利和さんが、世界新記録を樹立して、4大会ぶり3度目の優勝に輝かれました。この素晴らしい栄誉に、京都大学を代表して、心からお祝い申し上げます。

 山西さんは、これまでに世界陸上競技選手権大会(2019年、2022年)を連覇、また東京2020オリンピック競技大会で銅メダル獲得という輝かしい成績を残されてきました。パリ2024オリンピック競技大会でも代表入りが期待される中で、昨年のこの日本陸上競技選手権大会では無念の失格となってしまいました。しかし、失意の中でも決して諦めることなく、不屈の精神で信念を貫き、新たな環境で新しいトレーニングに挑み、研究を重ねて厚底シューズでもスピードと歩型を保つスタイルを確立するなど、自らの道を突き進んでこられた結果が、この世界新記録と優勝という快挙に繋がったのだと強く感じております。

 今回の優勝を受けて、山西さんは今年9月に東京で開催される世界陸上競技選手権大会の代表にも内定されました。競歩というスポーツを通じて、忍耐力、精神力、分析力を培い、常に自らに問いかけ、思考される姿は、京都大学に学ぶ学生諸君をはじめ、関係者一同に夢や感動を与えてくれます。山西さんが、これからもさらなる高みを目指して、一層ご活躍されることを期待しております。

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