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桂キャンパスにある船井哲良記念講堂の1階ロビーには、展示コーナー「ノーベル賞・フィールズ賞受賞者―若き日の記録―」を常設しており、本学ゆかりの各受賞者の紹介に加え、受賞者の若き日に著した論文や研究ノートの複製品を閲覧することができます。
2019年にノーベル化学賞を受賞した吉野 彰博士(旭化成株式会社名誉フェロー)の展示がこのたび完成したことを記念し、11月16日、除幕式および記念講演会を執り行いました。吉野博士は、13人目の本学ゆかりのノーベル賞・フィールズ賞受賞者となります。
除幕式では、展示ブースの前で吉野博士と本学から村上 章 理事・副学長、北村 隆行 理事・副学長、船井哲良記念講堂管理責任者である椹木 哲夫 工学研究科長の4名によるテープカットを行った後、関係者の記念撮影を行いました。
続いて開催した記念講演会では、村上 理事・副学長の挨拶の後、吉野博士による「リチウムイオン電池が拓く未来社会」と題した講演が行われ、およそ108名が出席しました。吉野博士は、1970年3月に本学工学部石油化学科を卒業、1972年3月に同工学研究科石油化学専攻修士課程を修了した後、旭化成工業株式会社(現旭化成株式会社)に入社し、長く研究職に携わってこられました。講演では、本学での学生時代やリチウムイオン電池研究のスタート時の話を交えながら、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、身近に迫った社会課題について分かりやすく説明されました。
そして、最後の質問時間には、参加者からの質問に丁寧にお答えいただき、記念講演会は盛況のうちに終了となりました。