熊谷誠慈 こころの未来研究センター准教授、上田祥行 同特定講師、粟野皓光 情報学研究科准教授、三浦典之 大阪大学教授らの研究グループは、伝統知とサイエンスの循環的融合を通じて、人のこころを伝統知から抽出された理想状態に導く補助をすべく、Psyche Navigation System(サイキ・ナビゲーション・システム)という新たなテクノロジーの開発を始めました。
被計測者に計測されていることを意識させずに心の状態を捉える不察知心理計測技術、五感を刺激してこころを理想の状態に導く心理アクチュエーション技術を駆使して、人のこころが伝統知から抽出された理想状態に至るためのサポートをします。本技術がオープン・イノベーション・プラットフォームとなり、新たな学術、文化、産業の創出も期待されます。ただし、誤用や悪用等により、ユーザーを誤った道に導く可能性もあり、一般公開には事前の慎重な配慮が必要です。
本技術に関わる調査研究は、JST (科学技術振興機構)のムーンショット型研究開発事業、新たな目標検討のためのビジョン策定 (ミレニア・プログラム)で採択されました。5月14日(金曜日)には研究発表の記者会見が開催され、5月22 日(土曜日)には本技術の詳細を公表するとともに、本技術を活かせる場面や懸念される観点などを検討するために、「極限状態におけるこころのあり方」を開催し、ノーベル賞受賞者や宇宙飛行士、プロアスリートも交えて議論を行う予定です。
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