地域講演会は、これまで蓄積してきた知的財産や現在進行中の教育研究活動の成果等を全国に紹介し、広く社会に還元することを目的として1997年から開催しているものです。
このたびは、静岡市のニッセイ静岡駅前ビルにおいて、岩本武和 経済学研究科教授が「世界金融危機後のグローバルマネーの行方 -おかねの流れから見る世界経済」と題した講演を行い、講演の後には、徳賀芳弘 副学長と岩本教授による対談および会場の参加者を交えて質疑応答を行いました。岩本教授は国際収支表の見方を詳しく説明し、日本、米国、中国の違いを解説した他、リーマンショック前後の欧米間の資本移動の変化、さらには近年の中国の資本移動の異変についても言及しました。講演会には、高校生、大学生の他、国際金融に関心の高い金融機関関係者など169名の参加があり、熱心に耳を傾けました。
参加者からは、「身近なニュースの点と点を線にしていただけたセミナーでした」、「世界の経済を「マクロ経済」で見るということがとても新鮮で、新しい視点をいただいた気がします」などの感想が寄せられました。
また、講演会終了後、同市内のホテルにおいて、静岡で同窓会活動をしている京友会が開催されました。65名の同窓生の参加があり、本学からは徳賀副学長、岩本教授および大学関係者が出席しました。最初に徳賀副学長、岩本教授の挨拶があり、続いて、高木明 幹事(医学部・1978年卒)の開会挨拶と乾杯の発声により開宴となりました。和やかな交流が進み、全員で「琵琶湖周航の歌」および「逍遥の歌」を斉唱し、盛会のうちに閉会となりました。