高大接続・入試センターでは、高大連携事業の一環として本学大学院生等の協力を得て「学びコーディネーター」を高等学校に派遣する出前授業および本学を訪問した高等学校に対するオープン授業を開始しました。
今年度の第1回となるオープン授業では、8月1日に、福岡県立明善高等学校1年生63名が本学に来学し、内田芳裕 理学研究科博士後期課程学生が「化学反応のシミュレーション」をテーマに授業を実施しました。自分の研究内容についてスライドを使ってわかりやすく説明をし、身近に感じられる話題をまじえながら理解が深まるよう授業を行いました。生徒たちはノートを取りながら熱心に授業を聞き、最先端の研究内容に関する質問を積極的にしていました。授業終了後には、引き続き、入試企画課職員による本学の歴史や教育研究施設、京都での学生生活、特色入試および一般入試等についての大学紹介を行いました。
出前授業では、8月23日に、藤野正也 農学研究科特定研究員が香川誠陵高等学校に赴き、2年生120名を対象に「お金を稼いで自然を守る」をテーマに、環境問題に関心を持ってもらえるよう、時に質問を生徒になげかけながら授業を行いました。授業終了後は、生徒たちは質問や進路相談などを積極的にしていました。
学びコーディネーターとして授業を担当した大学院生等の多くが、研究内容の魅力を人にわかりやすく伝えることの難しさや、自らの研究の意義をあらためて実感するとともに、オープン授業や出前授業における経験を今後の研究活動にも活かしていきたいと意欲を高めていました。また受講した高校生たちが、これを機会に高等学校での学びの大切さや、将来の進路に対する意識や本学への関心が高まることを期待し、今後もオープン授業、出前授業に取り組んでいきます。