京都市教育委員会との連携協定に基づく高大連携事業を実施しました。(2016年7月9日)

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本学と京都市教育委員会との連携協定に基づき、「京大研修2016」を開催し、市内3校から約180名の高校生が参加しました。

参加生徒たちが本学の教員および大学院に在籍する若手研究者と交流することによって、研究のおもしろさ、奥深さを実感し、あわせて、探究活動に関する知識や技法を再認識し、自身の課題研究の深化を図ることを目的としています。さらに、大学での学びに対するモチベーションを高め、将来自分が携わっていこうとする研究分野に触れることで、進路決定の一助となることを期待しています。

まず開会に先立ち、川浪重治 京都市教育委員会首席指導主事から、本事業の意義について説明がありました。その中で、本学が2016年度に初めて実施した「京都大学特色入試」では市立高校からの合格者があったことにふれ、引き続き京都市と本学との高大接続・高大連携のさらなる深化に取り組んでいくことの重要性が強調されました。

続いて、石井英真 教育学研究科准教授が、「学力問題を教育学的に探究する」というテーマで講演しました。学校現場のさまざまな教育課題に対して切り込んだ内容もあり、参加生徒は真剣に聴講し、質疑応答の時間には盛んな議論がかわされました。その後、参加生徒たちは各教室に分かれて、本学大学院に在籍する10名の若手研究者による分科会に参加しました。各教室では若手研究者による模擬授業を熱心に聴講し、また、質問が飛び交い、分科会は盛会のうちに終了しました。

石井准教授の講演の様子