京都大学では、8日間にわたり「a WINDOW to ASEAN -京大ASEANウィーク2015-」(以下京大ASEANウィーク2015)を開催しました。期間中は、京都・タイ・ミャンマーで本学が関わるASEAN関係の15のイベントが集中開催されました。世界の研究者、学生、市民との間に、本学のASEANに関する活動や研究成果を共有する場を提供することで、日本とASEANとの相互理解を深めました。
本学は、世界や社会に通じた窓を開き、風通しを良くするという理念を、WINDOW構想として掲げています。京大ASEANウィーク2015て?は、ASEANに通じる窓を開け、お互いの風を感じる8日間になりました。
環境学分野における教育・研究・ビジネスの国際協働に関わるシンポジウム(12月11日~14日)
地球環境学堂主催で「環境学分野における教育・研究・ビジネスの国際協働に関わるシンポジウム」を開催しました。
16カ国25大学、民間企業7社をはじめとする産官学の分野から総勢152人の参加者がありました。12日にはワークショップを開催し、環境学分野での教育・研究・ビジネス連携・国際連携についての活発な議論を行いました。
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- 地球環境学堂は、環境学分野における教育・研究・ビジネスの国際協働に関わる会議を開催しました。(2015年12月11日~14日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/international/events_news/department/kankyougaku/news/2015/151214_1.html
東南アジア研究所創立50周年記念式典・記念祝賀会(12月11日)
本学とASEAN地域の交流を牽引してきた東南アジア研究所は、2015年に創立50周年を迎えました。これを記念して、式典・祝賀会を開催しました。
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- 東南アジア研究所創立50周年記念式典・記念祝賀会を開催しました。(2015年12月11日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/events_news/department/se_asia/news/2015/151211_1.html
東南アジア研究国際コンソーシアム「SEASIA」第1回国際研究大会(12月12日~13日)
2013年10月に立ち上がった東南アジア研究コンソーシアムの、第1回国際研究大会「SEASIA 2015 Conference」を国立京都国際会館で開催しました。福田康夫 元首相をはじめ、世界的に著名な東南アジア研究者を来賓に迎えた同大会では、SEASIAを構成する8カ国11機関から約550名の研究者が参加する大規模なものとなりました。
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国際会議SEASIA2015を開催しました。(2015年12月12日~13日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/international/events_news/department/se_asia/news/2015/151213_1.html
特別企画「スーチーさんと京都」(12月18日)
京大ASEANウィーク2015の特別イベント「スーチーさんと京都」を企画し、東南アジア研究所にかつて在籍したアウン・サン・スー・チー 女史(1985~1986年在籍)の研究室や関連施設を特別に限定公開しました。同時に、講演・座談会「スーチーさんと「ビルマ」の今」を開催し、ミャンマー政治の専門家である中西嘉宏 東南アジア研究所准教授と、「アウンサンスーチーへの手紙」の著者でもあり、スーチー女史と40年来の親交がある大津典子さんが講演しました。一般公募による約20名の参加者は、ミャンマーの政治状況からスーチー女史の秘話に至る講演に、熱心に耳を傾けました。
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講演会および施設公開「スーチーさんと京都」を開催しました。(2015年12月18日)
http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/international/events_news/department/se_asia/news/2015/151218_1.html
「The 6th International Conference on Science and Engineering 2015」(12月12日~13日)
ミャンマー・ヤンゴンにて、科学と工学の国際会議「The 6th International Conference on Science and Engineering 2015」を開催しました。本学の大学間学術交流協定校であるヤンゴン工科大学を会場として、杉浦邦征 工学研究科教授と岡﨑健二 地球環境学堂教授が講演を行いました。
京都環境文化学術フォーラムスペシャルセッション「あたらしい成長の形: 定常化社会を考える」(12月12日)
京都環境文化学術フォーラムスペシャルセッション「あたらしい成長の形:定常化社会を考える」を開催しました。インドネシアのフェアトレードのカカオから作るチョコレートで人気の吉野慶一 Dari K(タ?リケー)代表取締役(本学大学院生)らを講師に迎え、持続可能な発展について話をうかがいました。
第1回JASTIPシンポジウム(12月14日)
科学技術振興機構による国際科学技術共同研究推進事業「日ASEAN科学技術イノベーション共同研究拠点 -持続可能開発研究の推進」(略称: JASTIP)では、「第1回JASTIPシンポジウム」を開催し、内閣府をはじめ、文部科学省、JST、国際協力機構のほか、JASTIPに参加する国内外の大学・研究機関より実務担当者が集結し、持続可能開発研究の推進のためのオールジャパン体制に向けて議論を開始しました。
「Thai Seminar at ASAFAS, Democratization and Judicialization of Politics in Thailand」(12月14日~15日)
アジア・アフリカ地域研究研究科は、「タイの政治の民主化と司法化」に関する学術セミナー「Thai Seminar at ASAFAS, Democratization and Judicialization of Politics in Thailand」を開催しました。同セミナーはすべて、通訳なしのタイ語で行われました。
Toward Building Regional Platform for Disaster Risk Reduction in Asia(12月15日~16日)
地域研究統合情報センターが国際ワークショップ「Toward Building Regional Platform for Disaster Risk Reduction in Asia」を開催しました。
インドネシア、マレーシア、フィリピン、日本から30名が参加した同ワークショップは、日本学術振興会研究拠点形成事業「アジアの防災コミュニティ形成のための研究者・実務者・情報の統合型ネットワーク拠点」の一環として開催され、シアクアラ大学(インドネシア)、アテネオ・デ・マニラ大学(フィリピン)、マレーシア・イスラム理解研究所(マレーシア)の研究者と日本の研究者は、アジア規模での防災コミュニティをつくるための国際的な人的ネットワーク構築に向けて議論しました。
ワークショップ終了後、ASEAN各国から参加した若手研究者は、京都市をはじめ、香川県、東京都の防災教育施設や東日本大震災被災地視察を含むスタディツアーに参加し、日本の防災・減災実践についての理解を深めました。
関連リンク
- JSPS研究拠点形成事業「アジアの防災コミュニティ形成のための研究者・実務者・情報の統合型ネットワーク拠点」
https://www.jsps.go.jp/j-c2c/jisshichu_b.html
「Primate Diversity in East and Southeast Asia」(12月15日)
「Primate Diversity in East and Southeast Asia」をタイ・チュラロンコン大学で開催しました。同大学国立霊長類研究センターと本学霊長類研究所のMOU調印式も執り行われ、午後からの研究発表においては、平井啓久 霊長類研究所教授および濱田穣 同教授が発表しました。両大学との霊長類研究における今後の更なる連携が期待されます。
「JSPS Core-To-Core Program: The 5th international symposium on Asian Vertebrate Species Diversity」(12月15日~18日)
アジア脊椎動物種多様性国際シンポジウム「JSPS Core-To-Core Program: The 5th international symposium on Asian Vertebrate Species Diversity」を開催しました。
15日には、タイ・チュラロンコン大学内の自然史博物館でオープニング式典を開催し、同博物館が参加者へ開放されました。また、16日~18日には、サラブリ県やカオヤイ国立公園を訪れ、自然とも触れ合いながら、プレゼンテーションやディスカッションを行うプログラムが組まれ、13ヶ国から100名を超える参加者が集まりました。多くの博士課程学生や研究者が集まり、充実したシンポジウムとなりました。
The 1st KU-KUGSA Bilateral Symposium on 'Food, Environment and Life for the Next Generation'(12月16日~17日)
タイ・カセサート大学にて「The 1st KU-KUGSA Bilateral Symposium on 'Food, Environment and Life for the Next Generation'」を開催しました。
本学からは、宮川恒 農学研究科長をはじめ約20名の教員が参加しました。全体セッションの後には、四つの分科会にて双方の大学研究者が研究紹介を行い、今後の共同研究についての活発な議論・意見交換がなされました。本学とカセサート大学は、1984年に学術・学生交流協定を締結して以来、農学研究科を中心に交流が進められており、これを機に研究交流が一層深化することが期待されます。
The 3rd Executive committee meeting "ASEAN University Network and Kyoto University Student Mobility Program toward Human Security Development."(12月18日)
タイ・バンコクのパトゥムワンプリンセスホテルにて「The 3rd Executive committee meeting "ASEAN University Network and Kyoto University Student Mobility Program toward Human Security Development."」を開催しました。
アセアン大学ネットワークからは、5大学(ガジャマダ大学、マラヤ大学、シンガポール国立大学、チュラロンコン大学、バンドン工科大学)の代表が参加しました。各大学より、2015年度の留学生の学習状況や経過状況が報告され、続くセッションでは、「食糧と水資源」、「環境エネルギー」および「公衆衛生」の3分野に分かれ意見交換を行いました。最終セッションでは、翌年のプログラムや今後の連携の仕方について意見交換がなされました。次回は2017年1月の開催が予定されています。