本学および北京大学間の学生交流および学術交流をよりさらに活発化させることを目的として、本学複数部局からの教育研究の紹介を中心とした「京都大学-北京大学学術交流会および留学説明会」を北京大学で開催しました。北京大学は中国を代表する大学の一つであり、本学と大学間学術交流協定および学生交流協定を締結しています。
本イベントでは、表敬訪問、物質-細胞統合システム拠点(工学研究科)、文学研究科およびiPS細胞研究所の教員による模擬講義、そして本学への留学説明会を行い、総勢250名の北京大学生が参加しました。
表敬訪問では、李岩松 北京大学副学長と、森純一 国際交流推進機構長が対談し、両大学間の学生交流および学術交流のさらなる発展と連携についての意見交換を行いました。
その後、北京大学内の三つの会場で、化学、人文・社会科学、医学・生物の3分野に関連する模擬講義を同時に開催しました。化学の会場では、本学の北川進 物質-細胞統合システム拠点長(工学研究科教授)が「Chemistry of New Porous materials -Porous Coordination Polymers/Metal-Organic Frameworks-」というタイトルの模擬講義を行いました。講義後は、化学分子工学学院所属学生を中心とする参加者から多数の質問が寄せられ、予定時間を超えて活発な質疑応答がなされました。
人文・社会科学の会場では、根立研介 文学研究科教授による「日本美術史における「中国」の影響をめぐって」と、永井和 同教授による「日中戦争から世界戦争へ」という模擬講義を行いました。人文学部の学生を中心とする参加者で会場はいっぱいになり、講義後は複数の多角的な質問が投げかけられ、白熱した議論も展開されました。
医学・生物の会場では、中川誠人 iPS細胞研究所講師が「Effect of feeder-free culture system for quality of human iPS cells」という模擬講義を開催しました。生命科学学院の学生を中心とする参加者が熱心に講義メモを取る姿が見られ、また講義後は専門的な質問が数多く寄せられました。
イベントの最後には、本学への留学説明会を開催しました。会場に収まりきらないほどの学生が集まりました。韓立友 国際交流推進機構主任専門業務職員による本学の学術研究全般の紹介および留学手続き、奨学金等の説明の後、名子学 在北京日本国大使館一等書記官が国費奨学金、美沙珮玲(Deborah Measor) 百賢亜州研究院プログラムマネジャーがAsian Future Leaders Scholarship Program(AFLSP)奨学金について、それぞれ説明を行いました。