第5回包括シンポジウムを、桂キャンパスローム記念館にて開催しました。このシンポジウムは、本学の工学研究科を日本側拠点機関、マラヤ大学をマレーシア側拠点機関として実施している「日本学術振興会アジア研究教育拠点事業」の一環として行われたもので、本事業最後のシンポジウムです。日本からは51人、マレーシアからは46人の計97人が出席しました。
1日目は、午前中のオープニングセッションでは、伊藤紳三郎 工学研究科長が、今後も京都大学とマラヤ大学の関係性を継続していくことを願う旨、歓迎の挨拶を行いました。続いて、Zaini Bin Ujang マレーシア高等教育省政務次官、清水芳久 工学研究科教授(日本側コーディネーター)、Nik Sulaiman マラヤ大学教授(マレーシア側コーディネーター)がそれぞれ講演を行いました。午前の部の最後には、メンバーそれぞれが所属するグループに分かれてのグループディスカッションの時間が設けられました。午後からはポスターセッション65件の発表を挟み、各グループリーダーが5年間の研究成果の総まとめを発表しました。そしてこの日の最後には、嘉田由紀子 びわこ成蹊スポーツ大学長・前滋賀県知事が講演を行い、参加者が琵琶湖への理解を深める良い機会となりました。
2日目は、オープニングにZaini政務次官が特別講演を行いました。続いて両コーディネーターにが5年間の事業総括を行い、一同は、本事業終了後も共同研究を継続していくことを確認しました。クロージングセッションではポスター優秀賞の授与が行われ、シンポジウムは盛況のうちに終了しました。
さらに3日目は、マレーシアからの参加者を対象に琵琶湖の沖島にある浄化センターの見学を行いました。一同は沖島住民の琵琶湖水質管理に関する取り組みや生活文化について情報収集を行い、貴重な時間を過ごしました。