「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ19「家族」はどこへ行く? 第4回を開催しました。(2015年11月4日)

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連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ19「家族」はどこへ行く? 第4回を東京オフィスで開催しました。

「家族」をテーマにしたシリーズ19の第4回は、「ワーク・ライフ・バランス -家族の問題、それとも社会の問題?-」と題し、久本憲夫 公共政策連携研究部教授が講演を行いました。

久本教授は「ワーク・ライフ・バランス」を考えるうえで、「ワーク」(仕事)とは責任を伴う行為であり、収入を伴うものと限らないため、例えばボランティア活動や育児なども責任を伴う「ワーク」であるという視点がこれまでの議論に欠けていたこと、問題は企業から求められる「ワーク」とその他、例えば家族から求められる「ワーク」である育児等との、「ワーク・ワーク・バランス」であるとの考えを話しました。さらに、雇用社会化と「家族」の変化、現代の雇用について、出生率や未婚率、労働・残業時間の国際的な比較等のさまざまなデータにより説明し、少子化対応と男女共同参画社会の実現のためには、共稼ぎ正社員モデルを主流とする正社員の多様な働き方が必要であると語り、「働き方」について深く考える講演となりました。

会場の様子

講演する久本教授