第9回日中学長会議が九州大学伊都キャンパスで開催され、本学から稲葉カヨ 理事・副学長が出席しました。
本会議は、日中両国における大学間交流の活性化を目指して、日本および中国の主要大学の学長間で意見交換を行うもので、2000年10月に東京で第1回会議が開催されて以降、第9回目を迎えました。今回は、「グローバル時代における日中大学の国際化」をテーマに、両国の35大学6機関から約200名が集まりました。
会議では久保千春 九州大学総長の開会挨拶で始まり、常盤豊 文部科学省高等教育局長、白剛 中華人民共和国駐日本国大使館公使参事官、濱口道成 科学技術振興機構理事長による挨拶に続き、里見進 東北大学総長および朱崇実 厦門大学長による基調講演が行われました。
引き続き、「大学の国際化と社会貢献」、「日中大学での次世代人材共同育成と学術共同研究」に分かれて分科会が行われ、終了後に全体会合においてそれぞれの分科会で議論された、グローバル社会に重要な課題解決に向けた学際的な共同研究プロジェクトの推進、世界で活躍するグローバル・スキルを備えた人材育成のための教育研究連携、等に関して総括報告が行われました。
また、前回の本会議から始まった、両国の計32名による「学生フォーラム」が同時開催され、「How can students collaborate to the internationalization of a Japanese and Chinese university」と「Why do universities need to be internationalized?」を二つのトピックに据えて、学生同士で議論し、その結果として代表学生から、討議内容の発表が行われました。
最後に、今後の日中両国の大学連携のあり方について認識を共有するとともに、日中両国の大学による協力・連携の促進と具体的アクションを謳った福岡宣言が採択され会議の幕を閉じました。
次回は2017年に中国・東北大学(遼寧省瀋陽市)の主催により開催される予定です。