人間・環境学研究科が望む学生像
現代の科学・技術は、人間の可能性を限りなく押し広げてきた反面、地球環境問題、エネルギー問題、地域紛争、富の地域間格差等の諸問題を次第に顕在化させ、グローバル化の波とあいまって、わたしたちに新たな課題をつきつけています。人間・環境学研究科は、こうした新たな問題群に立ち向かい、地球規模での危機的状況を打開・克服するために、これまでの知の蓄積を踏まえつつ、新たな知のパラダイムを構築し、高い倫理性と強い責任感をもって社会の発展に貢献することのできる人を求めています。
人間・環境学研究科への入学を希望する人に求めるものは、下記に示す資質・能力です。
- 特定の学問分野を主軸とする専門的研究において、問題の設定からその解決方法の提示に至る研究過程に取り組むことのできる知識、能力ならびに熱意を有していること。
- 他者や異文化に対する理解を尽くした上で、自らの見解を形成し、それを豊かに表現するプレゼンテーション能力やコミュニケーション能力、ならびにリーダーシップを持っていること。
- 人文科学・社会科学・自然科学を横断する幅広い知識と教養を身につけ、自らの専門分野のみに閉じこもらない、人間・文明・自然に対する、多角的な視点や柔軟な発想力を培っていること。
- 「人間・環境学研究科」の名称にある「・」は、加算的な意味合いの「・」ではなく、乗算的な意味合いのそれである。この名称が示唆するように、既成の知を熟知しているだけでなく、それを基盤に新たな創造的飛躍をなしうる知的軽やかさを身につけていること。
人間・環境学研究科の入学者選抜においては、上記の資質・能力を多角的に測るため、専門分野についての筆答試験、外国語の筆答試験または外部試験、および口述試験または論文試験を柔軟に組み合わせて評価を行います。