アジア・アフリカ地域研究研究科が望む学生像
本研究科は、アジア・アフリカ地域に関する深い理解と国際的・学際的視野をもつ先導的な地域研究者および実務者の養成を教育目標として掲げています。この教育目標のもと、本研究科に入学を希望する者に対して、1)総合的な基礎学力と国際的視野、2)アジア・アフリカ地域の自然・社会に対する強い知的関心、3)フィールドワークに必要な柔軟な思考と言語運用能力、4)問題発見・解決の能力と論理的思考力、5)研究者・実務者に必要なコミュニケーション能力と倫理性、責任感を身につけていくことのできる資質を求めています。多様なバックグランドをもつ学生間の交流が豊かな人間性を育み、研究視角を広げるとの観点から、社会人としての経歴やアジア・アフリカ地域においてボランティア経験などを有する人も歓迎します。国際貢献およびアジア・アフリカ地域との交流強化を考慮して、外国人留学生も積極的に受け入れています。
本研究科に入学する学生には、それぞれの専門分野に関わる基礎知識、およびアジア・アフリカ地域における自然や社会の特質に対する理解が求められます。それらは国際的・学際的な地域研究の出発点となるものです。また、英語の能力は、先行研究の読解や研究成果の発表、国際的な共同研究の遂行のために必要なものです。これらの基礎学力を確認するために1次試験に筆答試験(専門科目と英語)を実施したのち、2次試験では口述試験からなる学力考査を実施し、総合的に合否を判断しています。口述試験にあたっては、大学(学部)の成績表や自薦書(志望理由や研究計画)を、地域研究への適性を判断する材料のひとつとしています。