経営管理大学院 教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

専門職学位課程

専門職学位課程では、本大学院が掲げている「理念」と「基本方針」を達成するため、教育課程の編成、教育・学修方法、学修成果の評価、について次のような基本方針を定めています。

教育課程は、段階的な履修によって幅広い経営学の基礎知識から、経営専門職業人として必要な高度な専門知識と実務応用能力を身につけられるよう編成されています。まず、学生が確実な基礎知識を得て、それをもとに応用的、実務的な力を獲得できるように、理論的教育を重視した基礎科目、次に専門科目、実務科目、発展科目へと段階的に履修することが可能なカリキュラムとしています。また、経営専門職業人としての倫理を理解するための科目を設置しています。

教育・学修方法については、基礎知識の修得段階では講義形式の教育を中心とし、応用的・実務的な力をつける段階では少人数の演習形式の学修を中心とするカリキュラムとなっています。段階的履修の効果を高めるため、コースツリーやナンバリングを活用して学生が効果的な学修計画を立案できるようするとともに、学術セミナーやシンポジウム等と連動して実務的な応用力の修得に向けた学修指導を行います。

学修成果は、相対評価を基本として行われます。また学修段階に応じて、基礎知識理解の評価に向いた記述式試験、応用能力の評価に向いた集団討議への参加を軸とした学修成果の測定、実務的活用能力についてはワークショップやプロジェクトベースでの評価など多様な評価方法を活用します。学修成果の評価方法については、シラバスに明示しています。専門分野に対応した教育プログラムを設置し、プログラム毎に具体的な学修目標を定め、カリキュラムの構成を行っています。併せて、現代の経営課題がグローバルであることから、高度な専門知識を修得するための英語科目を選択し、履修することを求めています。

専門職学位課程は、最先端のマネジメントの理論と手法をカリキュラムに反映し、マネジメントの実務能力を向上させるとともに、それが社会的に意義のある事業をもたらすことへの理解を深め責任感を醸成するために、事業・企業の社会性を学ぶことのできるカリキュラムを提供いたします。

博士後期課程

博士後期課程では、高い研究能力と高度な実務能力に高い職業倫理を有するグローバル・ビジネス・リーダーとしての高度経営専門職業人博士の養成するため、次のような教育課程編成方針、教育・学修方針、学修成果の評価に関する方針を定めています。

博士後期課程の教育課程は、コースワークと博士論文作成のための研究指導から構成されます。学生はコースワークに基づく講義、演習、実習によって経営科学の知識と研究方法および研究倫理を修得します。研究指導では、3つの研究領域「実践ファイナンス」、「サービス・イノベーション&デザイン」、「プロジェクトマネジメント」のなかの1つの研究領域において専門性を高め、実務に役立つ総合性を身につけ、研究と実務を結びつけ学術的に貢献する能力の向上と強固な責任感の醸成をはかります。

博士後期課程の教育・学修は、博士論文作成に向けた研究指導はもちろんのこと、コースワークにおいても少人数の受講生の主体的なコミットメントに基づく濃密な討議を中心に進められます。研究指導は複数の教員で構成されたチームによる複数指導体制をとることで指導の幅と深さを高い水準でバランスすることを目指します。

博士後期課程における学修成果の評価は、コースワークについては経営科学の知識と研究方法および研究倫理の理解に基づいて行われます。学修成果の評価方法についてはシラバスに記載されています。研究指導については博士論文作成に向けて次のような段階別学修成果評価を行います。研究指導は「経営科学特別演習」として必修科目として位置付けられ、「経営科学特別演習」の単位取得と連動した「予備審査」、「資格審査」、「博士論文中間審査」からなる段階的学修成果評価体制を整えています。各段階において、博士論文作成に向けた研究報告および試問を行い評価し、最終的な「博士論文審査」へ至る研究指導を行う方針です。

http://www.gsm.kyoto-u.ac.jp/ja/about-us/outline/policy.html