第25代総長 松本 紘
木々の緑もようやく深くなる季節を迎えました。
本日、京都大学医学部附属病院 先端医療機器開発・臨床研究センターの開所記念シンポジウムの開催にあたり、多くの皆様方にご参加いただきましたこと、京都大学を代表して厚く御礼申し上げます。
また、大変お忙しい中ご参加くださいました、藤本康二 経済産業省商務情報政策局ヘルスケア産業課長、門田守人 がん研有明病院長、佃和夫 三菱重工業株式会社代表取締役会長、生駒俊明 キヤノン株式会社代表取締役副社長をはじめとするご来賓の皆様、また、ご臨席を賜りました学内外のご関係の皆様に心から感謝申し上げます。
さて、先端医療機器開発・臨床研究センターは、医療機器・医療技術の次世代化を推進する産官学連携拠点として皆様からの医療イノべーションに対する期待に応えるべく、様々な研究プロジェクトに取り組んでおります。
産官学の連携は、研究を行う大学側と企業側それぞれ個々を発展させるだけでなく、技術立国である我が日本の医療、科学、環境など、様々な分野における技術革新・発展に欠かせないものとなっております。本学でも、先端的・独創的な研究をより一層推進し、卓越した知の創造を図り、産官学連携研究を通してイノベーションの創出と社会貢献を積極的に進めてまいりたいと考えております。現在、京都大学で研究を行っている各研究者におかれましても、日々変化する社会情勢の中、これらのことを常に意識し、世界でもトップレベルの医療技術をリードしていくべく、日々の研究に邁進していただきますようお願いいたします。
また、医学部附属病院においては、この先端医療機器開発・臨床研究センターをますます発展させ、京都大学ならびに今後の日本を支える次の世代の医療者、研究者の育成を行っていただきたいと願っております。政府関係機関、産業界の皆様におかれましては、今後ともより一層のご支援をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
最後になりましたが、本センターの建設に支援を賜りました皆さまならびに本センターで研究を行っている研究者、サポートいただいている関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。本センターが、今後も京都大学の医療をリードし、社会に貢献できる拠点となりますことを祈念して、私の挨拶とさせていただきます。