京都大学思修館第一研修施設「廣志房」除幕式 挨拶(2013年7月23日)

第25代総長 松本 紘

 皆さん、こんにちは。

 本日は、大変お暑い中、京都大学思修館の第一研修施設「廣志房」の除幕式にご参集いただきありがとうございます。

 本日は学内関係者だけでなく、町内会や地元消防団等の方々にもご参加いただいておりますことを厚く感謝申し上げます。

 さて、思修館第一研修施設「廣志房」については、読んで字のごとく、広い志を持った方が集うところといった意味ですが、大学院思修館の学生の研修施設として日常的に活用されております。建物は、木造3階建てとしては京都市内でも有数の大きな建物で、木造の新規建造物では最大規模と伺っております。木造といっても、鉄筋構造と同様の耐震性能をもつ建造物で、耐火構造にもなっております。

 この思修館第一研修施設「廣志房」には、大学院思修館の学生が日夜勉学に励んでおり、教員も毎日時間を決めて常駐し、学生からの研究に関する相談や生活面での相談にも応じております。非常に中身の詰まった思修館のカリキュラムを履修する中にあって、学生が拠り所とするものであり、生活の基盤にもなっているところです。

 思修館第一研修施設「廣志房」で生活する学生は、町内会に属しており、地域社会の中で一体となって様々な行事に参加することとしております。私たちは、このことも思修館の教育の一環と捉えており、カリキュラムの重要な柱の一つと位置付けています。

 現在、この施設の北隣に第二研修施設を建設する予定で工事が進められておりますが、この思修館第一研修施設「廣志房」ともども、地域に溶け込み、一体となって地域の発展を促し、活力をさらに高めていくことができる存在になりたいと考えております。

 本日は誠にありがとうございます。思修館第一研修施設「廣志房」を地域社会の一員として私達とともに育てて行っていただけることを祈念し、簡単ですが私からの挨拶といたします。

当日の様子

関連リンク

思修館第一研修施設「廣志房」除幕式を挙行しました。(2013年7月23日)