附属図書館24時間利用可能自学自習室オープニングセレモニー 挨拶 (2009年1月19日)

第25代総長 松本 紘

松本総長 この度、附属図書館に24時間学習室が竣工致しました。

 京都大学では情報基盤整備戦略の一環として、附属図書館の改修事業が、平成19年度京都大学の重点アクションプランとして認められ、本年度事業を進めてまいりました。

 今回の附属図書館の改修の大きな柱は「利用者が24時間利用できる場の提供」と「3階の利用者スペースの増設」の環境整備にあります。本日、24時間利用できる学習室が一足早く完成し、オープンすることができました。

 近年、図書館機能の電子化により、電子ジャーナル・データベース・電子ブックの利用など、図書館に赴かなくても24時間、どこからでも図書館サービスを受けられるようになってきました。京都大学もこの数年、学内で議論を重ね、平成20年度から電子ジャーナル等の充実強化を実施し、学内のどこからでも約5万タイトルの電子ジャーナルが利用できるようになりました。

 一方、図書館に赴いて資料を利用する学生・留学生も多くおられ、総長主催のキャンパスミーティングや京都大学学生生活白書などで附属図書館の利用時間の延長や24時間開館など要望が多く寄せられてきました。

学習室 附属図書館は高度で多種多様な機能が次々と求められております。今回の改修により24時間学習室への利用者の要望に応えることができました。

 この24時間利用できる学習室の設置は総合大学の中央図書館で初めての試みと聞いております。京都大学は伝統を重んじながらも今後とも革新と創造の魅力・活力ある大学として努力を続けて行く必要があります。

 24時間の利用については、安全面にも十分配慮しておりますが、利用者の方々も利用のルール守って安全快適にご利用願いたい。この24時間学習室を大いに利用して、京都大学の教育の理念である自学自習に励んでいただくことを期待しております。

 最後に、この附属図書館の改修に携わられた関係者の方々のご努力に感謝し、挨拶に代えさえていただきます。

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