今回は、平成25年度の臨時監事監査結果と過年度監事監査意見に関するフォローアップ状況について報告します。
臨時監事監査は、大学の価値向上と社会的責任の推進という点に重点を置いて実施しているものです。年度当初の計画にしたがって、3つの重点項目に関して、対象部門を選定し、書面調査と面談によって監査を実施してきました。3項目のうち2項目についての監査結果の概要については、先の監事ノートで紹介しました。
今回は残りの1項目の臨時監事監査について報告します。
監査項目は「事務改革への取組」で中期目標における「業務の改善」に関わるものです。7部門を対象に監査を行いました。事務改革の成果については、組織再編が平成25年7月に着手後まだ1サイクルを経ていないことから全体としての評価はできないが、部分的には業務改善が達成されているものも少なくなく、「中期計画、年度計画に沿って、適正かつ効率的な運営が行われている」と判断できるものでした。
監査意見に関するフォローアップ状況については、今年度は第二期中期目標・中期計画期間の4年目が終了することから、平成24年度の報告書での監事意見(37件)への対応実施状況の聴取に加えて、平成21年度以降の監事意見に関するフォローアップ状況についても聴取しました。平成21年度以降の聴取については、当初検討中であるとされていた項目31件から、その後明確にフォローアップが行われていると確証があるものを除き、12件(内訳:4件【21年度】、4件【22年度】、4件【23年度】)について行いました。その結果、平成23年度までの12件については、11件がフォロ-アップされ成果が挙げられていました。また、平成24年度の37件については、27件(73%)についてすでにフォロ-アップがされていました。
監査結果に対する監事意見は、「PDCAサイクルによる価値向上」の視点から、今後の大学運営に資するべく意見を述べていますが、業務の担当責任者が監事意見に真摯に向き合って業務等の改善を行っていただいていることが確認できたことは、監事として喜ばしい限りです。
監事 江島義道
監事 奥 正之