「アジアにおける地球環境学教育・研究に関する京都大学国際シンポジウム」を開催しました。(2019年11月26日~28日)

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芝蘭会館において、アジアにおける地球環境学の教育・研究に関する京都大学国際シンポジウムを開催しました。本シンポジウムは、概算要求機能強化経費「海外サテライト形成によるASEAN横断型環境・社会イノベーター創出事業」との連携のもと実施されています。17ヶ国52組織(32大学、20企業他)からの研究者や学生、環境関連企業など、合計269名(大学244名、企業他25名)が参加しました。

初日は、午前中に全体セッションを開催しました。山極壽一 総長から開会の辞、舟川晋也 地球環境学堂長による歓迎の挨拶の後、安達一 国際協力機構社会基盤・平和構築部長および木村知之 アジア開発銀行戦略政策・パートナーシップ局長による基調講演が行われました。続いて、勝見武 地球環境学堂副学堂長の座長のもと、基調講演者2名にLe Van An フエ農林大学長、北野正雄 理事・副学長を加えたパネルディスカッションを行い、活発な討議が繰り広げられました。

午後には若手研究者および大学院生らによる43件の口頭発表とそれに続く73件のポスター発表を行いました。その後、特別セッションとして京都大学On-site Laboratoryプロジェクトに関する特別セッションを開催し、河野泰之 副学長によるプロジェクト全体に関する発表に続き、7件のOn-site Laboratoryがその進捗を発表しました。同日夕方には、吉田食堂でレセプションを開催し、参加した大学にお礼の記念品贈呈、優秀ポスター発表者への表彰などが行われました。

2日目は、午前に「SDGs達成のための食糧-環境問題への挑戦」と「中国深圳の京都大学On-site Laboratoryでの共同研究活動現況と将来」、午後に「国際的高度教育システムのためのフロントライン活動」と「シーズ基金事業:若手研究者との協働のための将来計画」のそれぞれ2件のセッションを並行して行いました。閉会セッションでは各セッションの報告が行われるとともに、今回のシンポジウムの成果および今後の一層の連携に向けた各大学からの意見が述べられ、藤井滋穂 地球環境学堂教授の挨拶により閉会しました。

最終日には、京都南部クリーンセンター、琵琶湖洗堰・アクア琵琶、および琵琶湖博物館へのスタディツアーを実施し、3日間のシンポジウムは終了しました。

パネルディスカッションにてコメントする北野理事・副学長(右)

スピーチする山極総長

熱心に発表に聞き入る聴衆

ポスター発表での討議

集合写真