アセアンエネルギー若手研究者短期インターンシッププログラム第4回を実施しました。(2016年11月14日~12月23日)

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エネルギー理工学研究所では、エネルギー科学研究科と連携し、アセアンエネルギー若手研究者短期インターンシッププログラム第4回を実施しました。このプログラムは、ワイルド&ワイズ共学教育受入れプログラム事業の一環として行われたものです。

今回は、タイのキングモンクット工科大学トンブリ校(エネルギー環境合同大学院大学)よりNutsanun Klueb-arbさんとPuangphen Hongdilokkulさんの2名を5週間受け入れ、研究指導を行いました。

Nutsanun Klueb-arbさんは、糖類を高付加価値燃料および化成品へ光触媒で転化する反応経路についての研究を実施し、アラビノースを市販品酸化チタン粒子(P25)で光分解し、キシリトール、グルコン酸、ギ酸が生成することを高速液体クロマトグラフィーで追跡しました。活性向上のために酸化チタンへの銀、銅、パラジウムの担持も行い、走査型電子顕微鏡観察、蛍光測定、光電子分光測定などによる物性評価も行いました。。

Puangphen Hongdilokkulさんは、ナノ構造の光触媒を用いたリグニンの高付加価値物質への変換について検討を行いました。P25への銀の担持について、種々の焼成条件を検討し、SEM-EDXによる表面元素分析、BET法による比表面積や細孔容積、細孔径の測定、光電子スペクトル測定によるエネルギーダイヤグラムの評価を系統的に行いました。まだ最適化するまでには至っていないものの、焼成条件を調整することで、リグニンの光触媒的な分解に有効な材料設計が調節可能であることがわかりました。

試料の蛍光スペクトル測定

試料の細孔率、比表面積の測定

研究成果発表

伏見稲荷神社観光

研究室の学生と一緒に

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