「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ31「地球環境と私たちの暮らし -環境を考える-」第3回を開催しました。(2019年6月6日)

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連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ31は、「地球環境と私たちの暮らし -環境を考える-」をテーマに「京都アカデミアフォーラム」 in 丸の内で開催しました。

シリーズ31の第3回は、「きれいな土と汚れた土を分けるもの」と題し、勝見武 地球環境学堂教授が講演を行いました。

勝見教授はまず、「どのような土が有害か?」と題し、重金属、石油系化合物、有機塩素化合物に分け、土壌汚染の違いについて解説しました。そして、汚染された土壌の対策法として、掘削除去、土壌ガス吸引法、地下水揚水法、遮水壁による閉じ込め方法等を紹介しました。また、土壌汚染対策法や自然由来の土壌汚染について説明し、今後の課題や安全と安心を確保するための対策の考察を行いました。そして、「リスクの観点を踏まえつつ、一定の管理をしながら土地や土を有効に活用する方向性への理解が深まる事が必要である」と述べ、講演会を締めくくりました。

来場者からは「土壌のクリーンについては、技術だけでなく法整備の必要性が理解できた。自然由来の汚染物質があるので注意すべきであると感じた」、「メディアにも過剰反応することなく対応できればと思います」などの感想が寄せられました。講演後は、参加者による積極的な質疑応答が繰り広げられ、盛況のうちに終了しました。

講演する勝見教授

会場の様子