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連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ30は、「明治150年-明治の歩みを考える-」をテーマに「京都アカデミアフォーラム」in丸の内で開催しました。
シリーズ30の第4回は、「『極東』」から『極西』」へ-『日本哲学』」への序章としての明治-」と題し、杉村靖彦 文学研究科教授が講演を行いました。
杉村教授は、西田幾多郎の「善の研究」が日本で初めてのオリジナルな哲学書として評され、明治という時代の哲学における総決算として成立したということを当時の時代背景とともに解説しました。まず、当時の西洋哲学の状況を説明しながら、西田と京都学派の歴史的・地理的背景を西洋と東洋という文明論から論じ、また、フランスのロジェ=ポル・ドロワや岡倉天心の思想を交えながら、日本哲学における明治時代が持つ意味を解説し、結びに、本講演を契機に『善の研究』を繰り返し紐解いていくことを推奨しました。
来場者からは「『善の研究』」を20年ぶりに再読しましたが解読できず、困っておりました。背景等知ったうえで再挑戦したいです」、「久々に哲学の話を聴講させていただき、知識や認識論を思い返す機会になりました」、「話がロジカルで面白かった。こういう話を聴けるのがよい」などの感想が寄せられ、「明治期の日本哲学」の研究に触れる機会となりました。
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