「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ28「未来につながる情報化社会-日常生活の中の技術革新-」第4回を開催しました。(2018年6月5日)

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連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ28は、「未来につながる情報化社会-日常生活の中の技術革新-」をテーマに「京都アカデミアフォーラム」in丸の内で開催しました。

シリーズ28の第4回は、「防災・減災における情報化-先端的な技術はどのように使われるのか-」と題し、畑山満則 防災研究所教授が講演を行いました。

畑山教授は、被災現場で先端的な情報技術がどのように使われているのか、時代毎のICTの進化内容、内閣府の政策の一つであるSociety 5.0、災害現場でのロボットやドローンの活用例を交えながら解説しました。そして、災害現場で収集したデータをどのように活用すれば災害対応につながるのか、熊本地震や焼津津波避難プロジェクトでの活用方法を具体的に示して説明しました。このような取り組みを通じて、情報技術を活用した効果ある防災対策を行うには、新しい技術を積極的に利用した新しい枠組みの構築が必要であると話しました。また、現状の先端技術では鮮度を補償するための情報が多いが、防災・減災で情報システムが役立つためには、鮮度と精度の両方を満たす情報を提供できる技術開発も重要であると言及しました。

来場者からは、「防災上の最新の取り組みが理解できた」、「先端技術の現実と目指すべき目標のバランスがとても分かり易かった」という感想が寄せられ、最新の防災・減災研究に触れる機会となりました。

講演する畑山教授

会場の様子