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連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ28は、「未来につながる情報化社会-日常生活の中の技術革新-」をテーマに「京都アカデミアフォーラム」in丸の内で開催しました。
シリーズ28の第3回は、「情報化の進展と都市交通の変革」と題し、宇野伸宏 工学研究科教授が講演を行いました。
宇野教授は、都市交通における課題とデータ収集の変革、交通安全性の向上とデータの活用方法、交通のマネジメントと料金調整の可能性、モビリティの確保と都市空間の再構築、自動運転の可能性と課題について、我が国でのICT進展に伴う取り組みや欧州諸国のスマートストリートの活用例等を具体的に挙げて説明しました。さらに、研究室での実験データや自動運転実証実験を基に、自動運転技術の可能性について交通工学の観点からどのように考えるか、また、どのような課題があるかを解説し、ICTの進展で得た多くのデータをいかに使いこなして、新しい技術やサービスを含め、安全かつ円滑なモビリティを提供できるかが重要であると締めくくりました。
来場者からは、「自動運転を含め交通の今後について、どうなるかが良く理解できた」、「現代の交通問題を実証的データを用いて解説していただき、良く理解できた」、「講演を聞いて、今後自動運転がどこまで進んでいくのか楽しみになった」という感想が寄せられ、最新の研究成果に触れる機会となりました。