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連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ25は、「時を考える」をテーマに東京オフィスで開催しました。
シリーズ25の第4回は、「日を数える」と題し、浅原達郎 人文科学研究所教授が講演を行いました。
浅原教授は、中国古代の暦法に着眼点を置き、中国古代の年・月・日がどのように考えられていたか、またどのような組み合わせや関係性があるのかについて、グレゴリオ暦、太陽暦等と比較しながら述べました。まず、中国での十干と十二支を組み合わせて作る六十干支で日を数える方法について、干支の組み合わせ方を具体的に示して、どのように日を表すか説明しました。さらに、この干支で日を表す方法が、殷時代後期から現在にいたるまで続いていること、中国国内のみならず、日本にも土用の丑の日のように、六十干支で日を数える影響があること等について話しました。最後に、六十干支による日の数え方との比較として、年月日からユリウス通日を求める方法を、本講演会開催日の2017年6月8日が何日目になるかの計算方法を例に解説しました。さまざまな方法での日の数え方に、参加者は一生懸命メモを取ったり、計算したりして理解を深めていました。
講演後には、参加者からの積極的な質疑応答が繰り広げられ、盛況のうちに終了しました。
講演する浅原教授
会場の様子