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連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ23は、「人工知能と人間社会」をテーマに東京オフィスで開催しました。
シリーズ23の第3回は、「ビッグデータと「人口知能」 -社会へのインパクト-」と題し、田中克己 情報学研究科教授が講演を行いました。
田中教授は冒頭に、世間で騒がれているビッグデータとはどういうものか、またその情報量は全世界でどれだけあり、日本はその内どれだけの量を占めているかを単行本何冊分に相当するかで示す等して、ビッグデータの概要について話しました。そして、ビッグデータを活用して人工知能に応用する技術をいくつか紹介し、その中で、社会における著作物、特許、名前等の情報管理について日本の法律に触れながら、どのように管理されているか言及しました。具体的には、ビッグデータを活用した自動運転車における製造物責任法の適用や人工知能が作成した絵画等の作品に著作権を付与するか等を例に挙げ、法律との関連性について解説しました。今後人工知能を活用したより良い社会を形成するには、技術開発だけでなく、技術・時代に合わせた法整備も重要になってくると説明しました。