「東京で学ぶ 京大の知」シリーズ21「大地震、何が起きる? どう備える?-地震のメカニズム、予測・対策から復興まで-」第2回を開催しました。(2016年3月16日)

ターゲット
公開日

連続講演会「東京で学ぶ 京大の知」のシリーズ21「大地震、何が起きる? どう備える?-地震のメカニズム、予測・対策から復興まで-」第2回を東京オフィスで開催しました。

「地震」をテーマにしたシリーズ21の第2回は、「巨大地震の予測と地震科学の限界」と題し、橋本学 防災研究所教授が講演を行いました。

橋本教授は、大規模な地震の多様性と、確度の高い予測が困難なことを話しました。南海トラフ巨大地震の予測について、想定される震源、揺れや津波の規模などを説明し、また予測につながる可能性を持つ現象について、その問題点とともに話しました。さらに、684年の白鳳(天武)地震など、過去の地震とその活動域の関係性などを例に、その多様性を示しました。そして、新たな観測網の社会・経済面での限界、何世代も隔世して起こるような大地震の経験蓄積や検証の限界についても触れ、橋本教授は、そのような限界ある知識をどう防災に役立てるかを考えなければならず、社会との対話が必要だと語りました。

会場の様子

講演する橋本教授